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ゴールを奪い切れなかった浦和、DF槙野「悲観するゲームではない」

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[5.6 J1第12節 甲府0-0浦和 国立]

 ゴールだけが遠かった。前節4年ぶりに首位に立った浦和レッズは試合開始からボールを支配した。しかし、甲府の堅い守備を崩し切れずに最後までゴールを奪えないまま、試合終了のホイッスルを聞くことになった。主導権を握りながらも勝ち切れなかった試合を、ぺトロヴィッチ監督はこう振り返っている。

「相手は9人が自陣でディフェンスをする、守備的な戦術を採用してきた。その中で一方的に攻め込み、選手たちは試合をコントロールして最後まで勝利を目指して戦ってくれた。そして、これまではこのような展開でも相手のワンチャンスに失点をして黒星を喫することもあったが、今日は相手にチャンスらしいチャンスを作らせなかった」とある程度の評価を下しているようだ。

 指揮官はゴールをこじ開けられなかった理由の一つに疲労を挙げている。「10日間で4試合目ということで仕方のない部分はあるが、PA内での最後のプレー精度を欠いていた。疲労の中で判断が遅くなることもあったし、間違った判断を下すこともあった」。さらに「前節、私がチームを率いてから首位に立ったこともあり、そのプレッシャーもあったのかもしれません」と分析している。

 押し込みながらも勝ち点1を分け合い、わずか1節で首位から転落することになったが、DF槙野智章は「最後に上に立てていればいいので、今の順位は意識していません」と語った。そして、今日の試合で獲得した勝ち点1も「勝ち点3を取れなかったのは残念ですけど、決して悲観するゲームでもなかったと思う。次の試合でしっかり勝てれば、今日の勝ち点1も前向きに捉えられるはずです」とポジティブに捉え、次節での必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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