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執念の勝ち点3、川崎Fから逆転勝利の甲府が降格圏脱出!!

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[10.26 J1第30節 甲府2-1川崎F 中銀スタ]

 J1は26日、第30節を各地で行い、山梨中銀スタジアムではここ4戦3分1敗と白星がなく降格圏に沈む16位のヴァンフォーレ甲府が前節4試合ぶりの勝利を挙げて3位につける川崎フロンターレをホームに迎えた。川崎Fが先制し、甲府が追い付いて1-1で折り返した試合は、終盤の後半36分に決勝点を奪った甲府が2-1の逆転勝利を収めて5試合ぶりの白星を獲得した。

 最初にゴールを脅かしたのはアウェーの川崎F。前半2分、PA外でボールを受けたFW大久保嘉人がミドルレンジから狙ったが、ボールはゴール右に外れた。しかし、主導権を握る川崎Fが同16分に先制点を叩き込む。右サイドのDF田中裕介のクロスは相手DFにはね返されるが、FW小林悠がヘディングで落としたボールに反応したFWレナトが鋭い反転から芸術的なジャンピングボレーを決めてスコアを1-0とした。

 しかし、残留のためにもホームで勝ち点3を獲得したい甲府が前半27分に同点に追い付く。右サイドのMFジウシーニョがゴール前に入れたボールをFW阿部拓馬がすらすと、後方のFW盛田剛平がスルーパスを送る。すぐさまゴール前に走り込んでいた阿部拓が落ち着いて流し込み、1-1と試合を振り出しに戻した。

 後半に入ると、川崎Fは温存していたMF中村憲剛を投入して勝ち越し点を奪いに行くが、後半6分に好機を作ったのは甲府。しかし、左サイドを抜け出したMFマルキーニョス・パラナのクロスからフリーになった盛田がヘディングで狙うも、シュートは枠を捉え切れなかった。さらに同12分には阿部拓がヘッドで2点目を押し込んだと思われたが、オフサイドの判定に取り消されてしまう。

 その後は両チームともにゴールを脅かす場面を作るが、スコアを動かしたのは甲府だった。後半36分、DF山本英臣が蹴り出したFKにDF佐々木翔が体ごと投げ出すヘッドで叩き込んで、ついに逆転に成功した。2-1のまま逃げ切った甲府は勝ち点3を獲得し、清水、大宮、仙台を一気に抜き去って13位に順位を上げて降格圏を脱出した。


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