ホーム最終戦で鹿島に4失点惨敗のC大阪 来季のJ2降格が決まる
[11.29 J1第33節 C大阪1-4鹿島 ヤンマー]
J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。
C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。
ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。
前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。
試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。
鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。
ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。
C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。
後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。
意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。
声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
[J1]第33節 スコア速報
J1は29日、第33節を各地で行い、17位のセレッソ大阪はホーム最終戦で3位の鹿島アントラーズと対戦した。J1残留のためには、残り2節で最低でも勝ち点4が必要なC大阪だったが、1-4で完敗。開幕前に2010年南アフリカW杯の得点王に輝いたウルグアイ代表FWフォルランを獲得し、初タイトルも期待されたC大阪だったが、最終節を前に通算3度目となるJ2降格が決まっている。一方、勝利した鹿島は勝ち点を60に伸ばし、来季のACL出場権獲得に前進している。
C大阪はスタメン、ベンチ入りメンバーともに前節の仙台戦(3-3)と同じ顔触れでホーム最終戦に臨んだ。対する鹿島は前節の川崎F戦(2-1)から一人を変更。出場停止が明けたDF植田直通が先発に復帰している。
ホームゲームで勝ち点3の欲しいC大阪は、序盤からボールを保持するものの良い形でアタッキングサードに入ることができない。対する鹿島は前半10分、MFカイオから横パスを受けたMF土居聖真がミドルシュートを放ったが、わずかに左に逸れた。同17分にはC大阪もFW南野拓実からのパスを受けたFW永井龍がシュートを放ったが、DFにブロックされて得点を挙げることはできなかった。
前半29分にC大阪は、MF杉本健勇からのパスがPA内に走り込んだMF扇原貴宏に通るが、中央に絞ったDF西大伍にカットされてフィニッシュに持ち込めない。鹿島も31分、MF小笠原満男からMF遠藤康にロングボールが出るが、PA内を飛び出したGKキム・ジンヒョンにカットされてシュートまでいけなかった。
試合が動いたのは33分だった。右サイドでボールを持った赤崎から、PA内左サイドでフリーになっていたカイオへパスが出る。カイオは余裕を持って右足でシュート。これが決まってアウェーの鹿島が1点をリードした。
鹿島は35分にも決定機をつくる。左サイドを突破したカイオからのパスが遠藤を経由してFW赤崎秀平に入る。右サイドを西がオーバーラップしたが、赤崎はシュートを選択。しかし、これはクロスバーを越えて行き、得点にはならなかった。
ビハインドを背負ったC大阪は、前半39分に中央に侵入した杉本が距離のある位置からシュートを放つが、力なくGK曽ヶ端準に抑えられた。前半アディショナルタイムには中盤でボールを奪ったMF長谷川アーリアジャスールがパスを出す。これを永井が受けたがシュートを打たずに南野に預ける。これは鹿島の守備に読まれてしまい、C大阪は1点を追う状態で後半を迎えることになった。
C大阪は後半から楠神を下げて、FWカカウを投入する。しかし、後半も先にチャンスを得たのは鹿島だった。後半開始から1分も経たずにPA内でボールを受けた赤崎がシュートを放ったが、ゴール左に外れて行った。鹿島は同10分にも土居からの縦パスを受けた赤崎がDFを外して、GKキム・ジンヒョンを引き付けてシュートを打ったが、ゴール前に戻った丸橋にクリアーされた。その後も攻勢の鹿島は14分、小笠原のロングボールをカイオが折り返すと、赤崎がヘディングでゴールに押し込み、リードを2点に広げた。
後半19分にC大阪の大熊裕司監督は、MF南野拓実をベンチに下げて、MFキム・ソンジュンを投入した。しかし、試合の流れは変わらない。同22分に鹿島は最終ラインからのスルーパスを赤崎に通すと、赤崎がGKキム・ジンヒョンとの1対1を制して3点差とした。
意地を見せたいC大阪は、後半25分に永井が右サイドから杉本が折り返したボールをゴールに決めて、1点を返す。同28分にも丸橋のクロスから再び永井が決定機を得たが、ヘディングシュートはクロスバーを越えて行った。同30分にもC大阪は、左サイドから丸橋が入れたクロスに永井が合わせたが、GK曽ヶ端にキャッチされる。逆に鹿島は後半36分、赤崎のスルーパスを受けたMF柴崎岳がダメ押しとなるゴールを決めて、再び3点差とした。
声援を送り続けるサポーターにゴールを送りたいC大阪だったが、アディショナルタイムにキム・ソンジュンが放ったシュートもクロスバーに嫌われ、カカウの強烈なシュートもGK曽ヶ端に阻まれた。結局、C大阪は最後まで2点目を挙げることはできずに、最終節を前にホームのヤンマースタジアム長居でJ2降格が決まった。対する鹿島は、同時刻に行われた浦和と鳥栖が引き分けたため、最終節に優勝の可能性を残すこととなった。
(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
[J1]第33節 スコア速報