beacon

生え抜き18歳が等々力でプロデビュー、川崎F・三好「夢が叶った」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[4.4 J1第1ステージ第4節 川崎F4-1新潟 等々力]

 夢の一歩を踏み出した。今季、トップチームに昇格した川崎フロンターレのMF三好康児が後半アディショナルタイム、FW大久保嘉人に代わって途中出場。開幕から4試合連続でベンチ入りしていたルーキーが、待望のプロデビューを果たした。

「お客さんがいっぱいいる中で(等々力の)ピッチに立ったのは初めて。夢が叶ったというか、ニヤニヤしました」。小学生時代から川崎Fの下部組織で育った生え抜きの18歳。スタンドのサポーターもチャントでデビューを祝福した。

「(声援に)後押ししてもらったし、気持ちいいなと。欲を言えばもっと早く出たかったけど、チームが勝てたことが何よりうれしい」。プレー時間はわずか数分。報道陣に「(プレー機会は)1タッチぐらい?」と聞かれると、「1ファウルぐらい」と苦笑いだった。

 13年のU-17W杯にも出場した三好は17年のU-20W杯、さらには20年の東京五輪を目指す世代として、3月下旬にはU-18日本代表候補合宿にも招集された。同時期にA代表も大分で合宿を行い、練習会場が隣りだったことも。3月27日のチュニジア戦もスタンドから観戦し、「サッカーをやっている限りはフル代表を狙っているし、その目標を再確認できた。あの中でやりたいなと」と、大きな刺激を受けた。

 三好自身、U-18代表候補の一員として3月25日に行われたJFLヴェルスパ大分との練習試合では得意の左足から2ゴールを記録。好調をキープしてクラブに戻り、この日のプロデビューにつなげた。「(試合に)出るというのが一つの目標だったけど、出て何ができるかが大事。今日出たことで、次はどういうプレーをするのかが見られると思う」と表情を引き締める。デビューの次はアシスト、ゴール。18歳の夢はもっと膨らんでいく。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
[J1]第1ステージ第4節2日目 スコア速報

TOP