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監督交代は低迷清水の刺激になるのか…社長は「クラブ一丸」強調

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 清水エスパルスは1日、大榎克己監督が成績不振を理由に辞任すると発表した。今後は田坂和昭ヘッドコーチが監督代行を務めることになる。

 清水の迷走が止まらない。昨年7月、満を持して投入されたはずの大榎監督もわずか1年で退任することになった。苦しいチーム状態にあったチームを引き継ぐと、何とかJ1残留を決めたが、今季も不振を抜け出せず。1年間で戦ったリーグ戦は39試合。そのうち勝ち点3を挙げたのはわずか8試合で、勝率は2割5厘にとどまった。特に課題だった守備面を立て直せず、失点は79を数えた。

 クラブを通じ「皆さまのご期待にお応え出来ず、誠に申し訳なく思っております。これまで思うような成績が挙げられず責任を重く感じております」と謝罪した大榎監督。さらに公式サイトには、左伴繁雄代表取締役社長が声明を出して、監督辞任に至った経緯を説明している。

 声明によると、大榎監督から辞任の申し出があったのは7月29日に行った横浜FM戦の前で、「エスパルスを人一倍愛する大榎監督の申し出を重く受け止め、それを了承させていただきました」と苦渋の決断であったことを説明。また、田坂コーチを監督代行とする人事については、「これまで大榎監督が取り組んできたサッカーを踏襲しつつ、最重要課題である守備力の向上などから適任と判断し、今回の決定に至りました」とした。

 清水は第2ステージは1勝2分2敗の15位、年間順位は降格圏の17位に沈んでいる。J1リーグ戦は残り12試合。監督交代を何とか刺激に変えて、浮上のきっかけを掴みたいところだ。「クラブ一丸」を強調した左伴社長は「一刻も早く降格圏を抜け出し、巻き返して参りますので、これまで通り皆さまのご声援をよろしくお願い申し上げます」とサポートを呼び掛けた。

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