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3連勝でACL広州恒大戦へ…柏MF大谷「いろいろな人からの期待も感じる」

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[8.20 J1第2ステージ第8節 柏2-0松本 柏]

 来る大一番に向けて、勢いのつく1勝となった。松本山雅FCを2-0の完封勝利で退けた柏レイソルは、連勝を3に伸ばすと、暫定で第2ステージの首位に。AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・広州恒大戦を、3連続完封勝利というチームの調子が上向いた状態で戦うことができる。「アジアの中でもトップのチームに良い状態で臨めることは大きい」とキャプテンのMF大谷秀和は胸を張った。

 2013年にACL王者に輝いている広州恒大(中国)とは過去4回対戦している柏だが、1分3敗と未勝利。最後に対戦した2013年準決勝では、2戦合計1-8と完膚なきまでに叩きのめされた因縁の相手だ。2年前の2戦をともに欠場した大谷は「押し込まれる時間も増えると思いますけど、そういう我慢しないといけないときに我慢強く戦えるか」と、ルイス・フェリペ・スコラーリ監督が率い、MFパウリーニョら多くのタレントを揃える“アジア屈指のビッグクラブ”との試合展開を予想した。

 柏にとってACLへの挑戦は今シーズンで3度目となるが、この日の松本戦ではアジアでの経験が活きていた。「ここにいるメンバーはACLを経験した選手も多いですし、(クロスを)放り込んでくる相手に対する対応は、みんな染み付いていると思う」。松本はPAにハイボールを入れて空中戦に持ち込んできたが、同じようなスタイルを採った韓国や中国のチームとの対戦を経て、対策は万全であったことをDF{{藤田優人}は明かした。

 懸念されるのは、これまで柏の左サイドバックのレギュラーを務めるDF輪湖直樹が、松本のDF飯田真輝と接触した際にピッチに倒れ込んでそのまま交代となったことだ。試合後の柏の広報によると、脳しんとう。意識はあるというが、広州恒大戦に出場できるかは未知数だ。この日は藤田が代わりに左サイドバックにおさまったが、FW工藤壮人は「代わった選手、今日だったら優人くんが戦うところでチームを盛り上げてくれた。他の選手にも火がついて、良い影響を与えてくれている」と悲観する様子はない。

「いろいろな人からの期待も感じますし、日本の代表として出ているので。第1戦はホームですし、良い結果を持って第2戦に乗り込めればと思います」。チーム悲願のアジア制覇に向けて、大谷主将は気を引き締め直した。

(取材・文 奥山典幸)

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