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新監督初陣の横浜FC、約2か月ぶり白星獲得…金沢は13戦未勝利

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[9.20 第32節 横浜FC 2-1 金沢 ニッパツ]

 J2は20日、第32節を行い、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜FCツエーゲン金沢が対戦し、横浜FCが2-1の勝利を収めた。横浜FCにとって7月12日に行われた第23節岐阜戦以来、約2か月ぶりの白星となった。

 8連敗中の横浜FCは15日にミロシュ・ルス監督が辞任し、強化育成テクニカルダイレクターを務めていた中田仁司氏が新監督に就任。9月12日に行われた第31節札幌戦から先発3人を入れ替え、FW大久保哲哉、MF小池純輝、MF佐藤謙介がスターティングメンバーに名を連ねた。一方、12戦未勝利(7分5敗)の金沢も前節磐田戦から先発3人を入れ替え、MF茂木駿佑、DFメンデス、DF辻尾真二を先発起用してこの一戦を迎えた。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤からゴールを脅かしたのはホームの横浜FCだった。前半2分、MF松下年宏のFKからDF野上結貴がヘッドで狙い、同4分には後方からのパスで抜け出した小池が左足シュートを放つ。さらに同7分にはまたもや松下のFKから今度は大久保がヘディングで合わせるなど、ゴールマウスこそ捉え切れなかったものの積極的にシュートまで持ち込んでいく。

 その後も主導権を握って試合を進める横浜FCは前半27分、右サイドを突破した松下のグラウンダーのクロスを大久保が合わせるが、相手DFのブロックに遭って先制点を奪うには至らない。しかし同34分、右サイドのDF市村篤司がハーフウェーライン付近から上げたボールを大久保がヘッドでねじ込み、横浜FCがついに先制に成功した。一方の金沢は2トップのFW佐藤和弘とFW大町将梧までボールを運べず、なかなかシュートまで持ち込む場面を作り出せなかった。

 横浜FCが1-0とリードしたまま後半を迎えると、後半16分にメンデスが負傷退場した金沢はDF野田紘史を投入。同20分には横浜FCが好機を生み出し、MF寺田紳一の鋭いパスを松下、小池とつなぎ、最後は小池が狙ったがGK原田欽庸に阻まれて追加点とはいかなかった。さらに同22分には高い位置でボールを奪ったFW黒津勝が決定機を迎えたものの、シュートはゴール左へと外れてしまう。

 何とか同点に追い付きたい金沢は後半32分に茂木に代えてMF田中パウロ淳一を投入するが、直後に横浜FCが追加点を奪取する。後方からのFKを大久保がヘッドで落としたボールに反応した黒津が放ったシュートは原田に阻まれたものの、こぼれ球を黒津自らが押し込んでリードを2点差に広げた。

 その後、後半38分にMF清原翔平がPKを沈めて金沢が1点差に詰め寄るも、反撃はここまで。横浜FCが2-1の勝利を収めて9試合ぶりの白星を獲得し、一方の金沢は13試合未勝利となった。

(取材・文 折戸岳彦)
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