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年間3位G大阪が下剋上!! 浦和との死闘制し、広島との頂上決戦へ

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[11.28 チャンピオンシップ準決勝 浦和 1-3(延長) G大阪 埼玉]

 J1は28日、チャンピオンシップ準決勝を行い、埼玉スタジアムで年間2位で第1ステージ王者の浦和レッズと年間3位のガンバ大阪が対戦。試合は90分間を1-1で終えると、延長後半13分にDF藤春廣輝が勝ち越しゴールを奪う。その後1点を加点したG大阪が3-1の勝利を収めた。勝利したG大阪は年間首位のサンフレッチェ広島とチャンピオンシップ決勝を戦う。第1戦は12月2日にG大阪のホームで、第2戦は5日に広島のホームで行われる。

 ホームの浦和は11月22日に行われた第2ステージ第17節神戸戦から先発3人を入れ替え、DF那須大亮、DF森脇良太、MF梅崎司が先発起用された。一方のG大阪は最終節の山形戦から先発1人を入れ替え、FWパトリックがスターティングメンバーに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 最初にシュートチャンスを迎えたのは浦和。前半4分、FW李忠成の落としからMF宇賀神友弥がシュートを放つがGK東口順昭の守備範囲に飛んでしまう。さらに同14分、CKのこぼれ球から最後はMF阿部勇樹がヘディングシュートでゴールを脅かしたが、ボールはゴール左に外れてしまった。

 一方のG大阪は前半15分、ドリブルで運んだFW宇佐美貴史がシュートまで持ち込んだものの、シュートはGK西川周作にキャッチされてしまう。さらに同17分にはカウンターからFWパトリックがボールを運ぶと、右サイドを駆け上がったMF阿部浩之がパスを受けて強烈な右足シュートを放ったが、ボールはポストをかすめてわずかに左に外れた。

 前半23分には浦和が好機を創出する。右サイドのMF関根貴大が送ったクロスをFW李忠成がヘッドで落とすと、走り込んだMF武藤雄樹がシュート。しかし、ボールは相手DFにブロックされ、その流れから放った宇賀神のミドルシュートも東口に阻まれてしまった。その後も両チームともに相手守備を崩し切ることができず、前半はスコアレスで折り返すこととなった。

 0-0のまま後半を迎えると後半2分にG大阪が先制に成功する。高い位置でMF大森晃太郎がボールを奪うと、グラウンダーのクロスを受けたMF今野泰幸が右足で流し込んでスコアを1-0とした。先制を許した浦和は同5分、左サイドから武藤、DF槙野智章とつなぐと、最後はMF柏木陽介が左足シュートを枠内に飛ばしたが東口に弾き出されてしまう。

 後半15分にはG大阪が追加点のチャンスを迎えたが、左サイドからパトリックとのパス交換でゴール中央に進入した大森がシュートを狙うも、宇賀神のブロックに遭ってネットを揺らすには至らなかった。すると同18分、1点を追い掛ける浦和はFWズラタンとMF青木拓矢を同時投入して状況を打開しようと試みる。同22分にはFKの流れから阿部勇がミドルレンジから枠内にシュートを飛ばすが、東口がしっかりとボールを抑えた。

 すると前半27分、浦和が同点に追い付く。柏木が蹴り出したCKを森脇が合わせたヘディングシュートはクロスバーに阻まれたが、こぼれ球をズラタンがヘッドで押し込んで試合を振り出しに戻した。同点に追い付かれたG大阪は同35分、カウンターを発動させると右サイドを突破したパトリックが強烈なシュートを放つが枠を捉え切れず。直後に浦和も好機を生み出し、MF平川忠亮の送ったクロスから柏木がヘッドで狙ったがボールはゴール左に外れてしまった。

 アディショナルタイムには右サイドを切り裂いた関根の折り返しをズラタンが合わせるも好反応を見せた東口がストップ。さらに攻勢を掛ける浦和は森脇のクロスから武藤が決定的なヘディングシュートを放ったが、再び東口が立ちはだかってゴールを許さず。1-1のまま90分を終えた試合は延長戦までもつれ込んだ。

 延長戦を迎えると延長前半8分、MF倉田秋のスルーパスから抜け出したパトリックがPA内まで運んでシュートまで持ち込むが西川に阻まれる。さらに延長後半10分、遠藤のパスからDF米倉恒貴が完全に抜け出したが、シュートは西川の守備範囲に飛んでしまった。同12分にはDF丹羽大輝のバックパスがあわやのオウンゴールになりそうになったが、直後のプレーでG大阪が勝ち越しに成功する。米倉のクロスをDF藤春廣輝が右足ボレーで沈めて、スコアを2-1とした。さらにアディショナルタイムにはパトリックがダメ押しゴールを奪い、G大阪が3-1の勝利を収めてチャンピオンシップ決勝進出を決めた。

(取材・文 折戸岳彦)

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