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残した足でPKストップ!新潟GK守田「PKになったから失点じゃない」

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[5.14 J1第1ステージ第12節 浦和0-0新潟 埼玉]

 守護神のビッグセーブがアルビレックス新潟に勝ち点1をもたらした。前半20分のPKのピンチ。浦和FW興梠慎三が中央に蹴ったボールをGK守田達弥が足で止める。上体は右に飛んでいたが、残していた足に当ててゴールを死守した。

「(助走の)入り方的に(自分を)見て蹴られる感じがした。真ん中に蹴ってくることも考えて、足を残しておかないとというのはあった。しっかりボールを見て当てられたし、2次攻撃を受けない場所に落とせたことは良かった」

 立ち上がりから劣勢を強いられる苦しい展開の中、DF大野和成がPA内で興梠を倒してPKを献上した。しかし、守田は冷静だった。「PKになってしまったのは仕方がない。PKになったから失点じゃない。絶対に止める気持ちで入った」。チームを救うPKストップ。「あそこからリズムを取り戻せたと思う」と胸を張った。

「本来、自分たちのやりたいサッカーではないけど、選手全員が強い気持ちを持ってやろうと話していた。守備の部分ではやれたと思う」。右サイドハーフで先発したMF小泉慶が守備では最終ラインにまで下がり、5バック気味に対応。粘り強いディフェンスで最後までゴールを許さなかった。

 敵地で勝ち点1を獲得した新潟だが、2試合連続のスコアレスドローで7試合勝ちなし(3分4敗)。苦しい戦いが続いている。「勝ち点1を持ち帰れたけど、僕らは勝ちに来ていた。そこは忘れちゃいけない」。守田はそう言って表情を引き締めた。

(取材・文 西山紘平)

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