“託された10番”清水MF白崎はアシストにも「満足できない」
[2.4 練習試合 柏0-1清水 指宿]
10番として、アシストだけで納得するわけにはいかなかった。清水エスパルスは主力組で臨んだ1、2本目の80分で柏に1-0で勝利。左サイドハーフで先発したMF白崎凌兵は2本目11分に先制点をアシストした。
左サイドからコンビネーションでPA内左に切れ込むと、深くえぐってマイナスのクロス。これをFW鄭大世が左足でゴール右隅に流し込んだ。
「ボールを受けて相手をかわしたとき、まずテセさん(鄭大世)を見るようにしている。いつもは(ゴール前に)突っ込んでくるけど、一歩下がったところにいるのが見えた。テセさんの合わせ方がうまかった」
練習試合2戦連続のアシストにも得点者を称える白崎は「今日は(自分でゴールを)決めに行こうと思っていた。シュートを1本も打てなかったし、満足できない」と、表情を崩さなかった。
富山への期限付き移籍から清水に復帰した15年シーズンにチームはJ2降格。クラブ史上初となるJ2での戦いは「過酷で、厳しいリーグだった」が、シーズン終盤に怒涛のラスト9連勝を飾り、大逆転の2位で自動昇格を果たした。
「奇跡的な昇格だった」と率直に振り返る白崎は「J1で全然勝てなくて、チームもバラバラだった。一回、チームがぶっ壊れた中で、チームとしてまとまったからこそ、あの奇跡を起こせたと思っている」と力説する。
1年でのJ1復帰を果たした一方、今オフにはFW大前元紀が大宮に電撃移籍。大前の付けていた10番を白崎が引き継ぐことになった。「チームの顔である(大前)元紀くんが抜けて、プライベートでも仲良くさせてもらっていた。『お前がやるしかない』と声をかけてもらった」。背番号10に関しても「『お前が付けろ』と言ってくれた」という。
「去年から自分がチームを引っ張っていこうという意識はあった。自分のやることは変わらないので」。10番を過剰に意識はしない。昨季、J2で35試合8得点。チームとともに自分自身も成長し、2年ぶりのJ1に挑む。「カテゴリが上がって、同じままでは上に行けない。もっと質を上げないといけない」。貪欲に語る新10番は「自分がおさえられたらチームとしても勝てないぐらいの気持ちでいる」と、強い決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合
10番として、アシストだけで納得するわけにはいかなかった。清水エスパルスは主力組で臨んだ1、2本目の80分で柏に1-0で勝利。左サイドハーフで先発したMF白崎凌兵は2本目11分に先制点をアシストした。
左サイドからコンビネーションでPA内左に切れ込むと、深くえぐってマイナスのクロス。これをFW鄭大世が左足でゴール右隅に流し込んだ。
「ボールを受けて相手をかわしたとき、まずテセさん(鄭大世)を見るようにしている。いつもは(ゴール前に)突っ込んでくるけど、一歩下がったところにいるのが見えた。テセさんの合わせ方がうまかった」
練習試合2戦連続のアシストにも得点者を称える白崎は「今日は(自分でゴールを)決めに行こうと思っていた。シュートを1本も打てなかったし、満足できない」と、表情を崩さなかった。
富山への期限付き移籍から清水に復帰した15年シーズンにチームはJ2降格。クラブ史上初となるJ2での戦いは「過酷で、厳しいリーグだった」が、シーズン終盤に怒涛のラスト9連勝を飾り、大逆転の2位で自動昇格を果たした。
「奇跡的な昇格だった」と率直に振り返る白崎は「J1で全然勝てなくて、チームもバラバラだった。一回、チームがぶっ壊れた中で、チームとしてまとまったからこそ、あの奇跡を起こせたと思っている」と力説する。
1年でのJ1復帰を果たした一方、今オフにはFW大前元紀が大宮に電撃移籍。大前の付けていた10番を白崎が引き継ぐことになった。「チームの顔である(大前)元紀くんが抜けて、プライベートでも仲良くさせてもらっていた。『お前がやるしかない』と声をかけてもらった」。背番号10に関しても「『お前が付けろ』と言ってくれた」という。
「去年から自分がチームを引っ張っていこうという意識はあった。自分のやることは変わらないので」。10番を過剰に意識はしない。昨季、J2で35試合8得点。チームとともに自分自身も成長し、2年ぶりのJ1に挑む。「カテゴリが上がって、同じままでは上に行けない。もっと質を上げないといけない」。貪欲に語る新10番は「自分がおさえられたらチームとしても勝てないぐらいの気持ちでいる」と、強い決意を口にした。
(取材・文 西山紘平)
●2016シーズンJリーグ全クラブ練習試合