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柿谷がスーパーボレーで今季4得点目、尹監督「昔の自分の姿を捨てようと話している」

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貴重な追加点を奪ったMF柿谷曜一朗

[9.9 J1第25節 FC東京1-4C大阪 味スタ]

 求められる役割は違っても、ゴールへの嗅覚は健在だった。今季、本職のトップではなく左サイドハーフでの出場を続けているセレッソ大阪MF柿谷曜一朗が6月25日の第16節仙台戦(4-2)以来、9試合ぶりに今季4得点目を記録した。

 全25試合に先発出場も、最近は途中交代の試合が続いていた。会見に出席した尹晶煥監督は柿谷について「個別でいろいろな話をしていますが、昔の自分の姿を捨てようということも話している」と、新境地を切り開くよう指南していることを明かした。

「どこのポジションでもチームのために犠牲心を持って努力している。そこを高く評価したいし、その結果が今日の得点につながったと思う」。指揮官はチームのために献身的にプレーする背番号8の姿勢をそう称え、「全選手たちに良い影響を与えていると思う」と評価した。

 1点リードで迎えた前半44分、FW杉本健勇、DF松田陸とつなぎ、右後方からMF水沼宏太が右足で高速クロス。「ファーは空いてくると思っていた」と巧みな動き出しでフリーになった柿谷は体勢を崩しながらワンバウンドしたボールを右足ボレーでねじ込み、2-0に突き放した。

 得点後は両手でガッツポーズ。駆け寄ってきたMF山口蛍とハイタッチから抱擁をかわし、ピッチ上には歓喜の輪が広がった。しかし、ミックスゾーンに姿を見せた柿谷は多くを語らず、「たまたまです。飛び込んだら入ったんで」と淡々。1点を返されたものの、杉本の連続ゴールで終わってみれば4-1の快勝となり、「もう一回突き放せてよかったです」と4試合ぶりの勝利を喜んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
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