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「夢であり目標」 柏木の“思い”は興梠にとって「プレッシャー」!?

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今季20得点目を決めたFW興梠慎三(30)とアシストしたMF柏木陽介

[10.22 J1第30節 浦和3-3G大阪 埼玉]

 自分にとっての「夢」だと言い切った。何とかして、チームメイトを得点王に――。浦和レッズMF柏木陽介は、その思いを体現するような絶妙なスルーパスを、FW興梠慎三へと届けた。

 2-2で迎えた後半28分に浦和が好機を創出する。自陣PA内で相手からDFマウリシオがボールを奪うと、柏木がパスを呼び込む。前方にはスペースがあり、ドリブルを選択してボールを運ぶと、斜めに動き出す興梠を見逃さなかった。

「本当に常に見てくれている」と信頼してPA内に走り込もうとする興梠に、背番号10の左足から極上のスルーパスが送られる。右足で合わせたシュートがネットを揺らし、一時は勝ち越しとなるゴールが生まれた。

 この得点は興梠にとって、今季20得点目。得点ランクでC大阪のFW杉本健勇と並んでいたものの、この得点で単独首位に浮上した。

 アシストした柏木は「慎三を得点王にするのが夢であり目標。1試合1アシストと思っているので良かった」と全面バックアップを約束。興梠も「サポーターよりも陽介の方が俺に得点王を取らせたい気持ちは強いかも。あいつからプレッシャーが掛かっているくらい」とおどけつつも、「ただ、サポーターのためにもチームのためにも、陽介のためにも何とか食らいついていきたい」とチームの勝利をもたらす得点を決め、得点王レースをけん引していこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)
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