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鹿島の連覇決定はお預け…柏とドローで最速Vは29日に

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鹿島の優勝決定は持ち越しとなった

[11.26 J1第33節 鹿島0-0柏 カシマ]

 J1第33節が26日、各地で行われ、鹿島アントラーズはホームで柏レイソルと0-0で引き分けた。勝てば2年連続9回目のリーグ優勝が決まる鹿島だったが、連覇決定はお預け。29日に行われる浦和対川崎F(埼玉)の試合で川崎Fが引き分け以下に終われば、その時点で鹿島の優勝が決まるが、川崎Fが勝てば、優勝争いの行方は最終節までもつれ込むことになる。

 勝てば連覇の決まる鹿島は前節の浦和戦(1-0)から先発に変更なし。ACL出場圏の3位C大阪と勝ち点2差の4位につける柏は前節の磐田戦(1-0)から先発2人を入れ替えた。MFキム・ボギョンが出場停止で、FWハモン・ロペスも12試合ぶりのベンチスタート。MF栗澤僚一とFWディエゴ・オリヴェイラが2試合ぶりに先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 優勝、あるいはACL出場権と、目指すところは違えど互いに負けられない一戦。アウェーの柏も積極的な入りを見せ、鋭いカウンターで鹿島ゴールに迫った。前半7分、左サイドをドリブルで駆け上がったFWクリスティアーノがスピードを生かしてDF植田直通を振り切り、ゴール前にクロス。これはDF山本脩斗が間一髪のところでクリアした。このプレーで獲得した左CK。クリスティアーノの鋭いキックにニアのDF中山雄太が飛び込んだが、わずかに届かなかった。

 鹿島も徐々に押し返すが、試合は膠着状態に。鹿島は前半18分、山本の横パスからMF遠藤康が左足でミドルシュートを放つが、枠外。同29分にはPA内左でキープしたFW土居聖真が落としたボールをMFレアンドロが右足で狙ったが、GK中村航輔のファインセーブに阻まれた。前半35分、遠藤の強烈な左足ミドルも中村がセーブ。前半は互いに見せ場少なく、スコアレスで折り返した。

 後半に入ると、一気に鹿島が攻勢に出る。後半11分、セカンドボールを拾ったMFレオ・シルバがPA手前中央から右足でミドルシュート。しかし、これも中村が右手1本で弾き出す。同13分にはセットプレーのこぼれ球を拾った山本がロングフィード。PA内左の遠藤が左足ダイレクトボレーで合わせたが、またしても中村のビッグセーブに阻まれた。同14分、レオ・シルバの右CKからDF昌子源が放ったヘディングシュートもクロスバーを直撃した。

 劣勢の柏は後半21分、MF中川寛斗に代えてFW武富孝介を投入するが、鹿島の流れは変わらない。同22分にはレアンドロが圧巻の個人技を披露。PA内でボールをキープし、3人の間を強引にこじ開けると、鋭い切り返しで2人をかわし、左足を振り抜いた。しかし、これも至近距離で中村がセーブ。一方的に攻め立てながら1点が遠かった。

 鹿島は後半32分に最初の交代カードを切り、土居に代えてFWペドロ・ジュニオールをピッチに送り込む。同40分には遠藤に代えてDF伊東幸敏を投入。1点を目指して攻め込んだが、最後まで柏ゴールをこじ開けることができず、0-0のスコアレスドローで優勝決定も持ち越しとなった。

(取材・文 西山紘平)

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