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「この光景を待っていた」川崎F一筋15年…J1初制覇に憲剛号泣

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ピッチに突っ伏して号泣するMF中村憲剛にチームメイトが駆け寄る

[12.2 J1第34節 川崎F5-0大宮 等々力]

 ピッチに突っ伏して号泣した。J1初優勝、悲願の初タイトルを獲得した川崎フロンターレのMF中村憲剛は人目もはばからず涙を流した。

「最高です。この光景を待っていたんです」。試合直後のインタビュー。「試合が終わった瞬間、みんなが飛び出してきて、その意味が分かって、涙を止めることができなかった」。逆転優勝の条件は、川崎Fが勝ったうえで、首位・鹿島が引き分け以下に終わること。タイムアップ直前に鹿島がスコアレスドローに終わったことがベンチに伝わり、一気に歓喜の輪が広がった。

 03年入団から一筋15年目。2度のJ2優勝を除けば、J1ではこれが悲願の初タイトルとなった。「(初タイトルまで)長かったです。長すぎて長すぎて、このままタイトルを取れずにやめるんじゃないかと思っていた」と本音も漏らすと、「ACLで負けても、ルヴァン杯で負けても、最後までみんながあきらめずに走った結果、タイトルを取れたと思う」と感無量の表情だった。

(取材・文 西山紘平)

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