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405日ぶりの復帰戦で味わった「久々の感覚」川崎F大久保が意地の一発

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FW大久保嘉人は後半アディショナルタイムに意地の一発

[2.10 富士ゼロックススーパー杯 川崎F2-3C大阪 埼玉]

 405日ぶりに川崎フロンターレのユニフォームに袖を通した。FC東京から1年で復帰したFW大久保嘉人は後半開始から途中出場。昨年元日の天皇杯決勝以来となる川崎Fでの公式戦で真新しい背番号4を付け、1-3の後半アディショナルタイムには意地のゴールを決めた。

 敵陣PA内のゴールライン際でボールを奪ったMF長谷川竜也がグラウンダーのパス。「最初はマイナスでもらおうと思ったけど、相手が見ていたので」と、咄嗟の判断でゴール前に走り込み、難なく右足で押し込んだ。

「久々の感覚。去年1年間はなかなかあそこにいけなかった。(移籍後)初戦で久々に『あ、来た』って。練習どおりで、完璧だった。あそこにいれば間違いなく点は取れる」。13年から15年まで3年連続で得点王に輝いたストライカーの嗅覚は健在。1点差に迫る追撃弾となったが、チームとしては課題も残った。

「前に人が少なすぎて、自陣で回しているだけだった。外から見ていても『もったいないな』『もっと前でやればいいのに』と思っていた。向こうが中を閉めてきたからこそ、前でやらないと、相手の思うつぼ。リスクを負わないと始まらないし、大胆さに欠けていた」

 とはいえ、ACLとJ1リーグの開幕前に課題が出たことはポジティブに捉えている。「公式戦で課題がいっぱい見つかった。ACKはすぐに始まるし、ここで負けたからといって落ち込む必要はない。切り替えて、修正すれば、あとあと良かったと思える」。まずは13日のACL上海上港戦(等々力)。Jリーグ王者としてアジアの頂点を目指す戦いが始まる。

(取材・文 西山紘平)
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