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嫌な流れを払拭したい両者…川崎Fのホーム初勝利か、G大阪が連敗を止めるか

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10日に開催されるJ1第3節で川崎FとG大阪が等々力陸上競技場で対戦する

 明治安田生命J1リーグは3月10日、11日の2日間で第3節の9試合が開催される。等々力陸上競技場では、川崎フロンターレガンバ大阪が対戦。波に乗り切れない両者が白星を目指して激突する。

■嫌な流れを払拭したい川崎F

 ミッドウィークに行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のメルボルン・ビクトリー戦は、今季ホーム・等々力で初白星をつかむとともに、ノックアウトステージ進出のために負けられない戦いとなった。28分にエウシーニョが先制点を奪うと、1点を返されたものの55分、小林悠のラストパスをフリーで受けた登里享平が押し込んで勝ち越しに成功する。再びリードを手にした川崎Fだったが、試合終了間際にメルボルンにPKを献上。結局このPKを決められ、2-2のドローでタイムアップの笛を聞いた。

 最後の最後で追いつかれ、勝利を逃した川崎F。鬼木達監督は「失点シーンに関しては、一人ひとりの判断もそうですし、チームでの声掛けもそうですし、改善できるところはある」と悲観的に受け止めず、リードした展開で「攻めきるのか、相手を戻して遅攻に切り替えるのか。まだまだ成長できるところはある」と今後に向けて期待感を示した。

 この試合でマン・オブ・ザ・マッチに輝いたDFエウシーニョも「自分たちのリズム、ゲームコントロールはできた」と自信を覗かせ、「最後の最後で歓喜の瞬間を迎えられずに残念な結果になってしまったけど、自分たちがやっていることは間違っていない」と、自分たちのスタイルを崩さず、継続する姿勢を見せている。

 リーグ戦では開幕ゲームのジュビロ磐田戦で3ゴールを奪い快勝。続く湘南ベルマーレ戦では、昨季J1得点王のFW小林悠に今シーズン初ゴールが生まれた。その後追いつかれて引き分けに終わったが、リーグ戦では昨季から17試合連続無敗。クラブ最長の連続無敗記録を樹立している。さらに、対G大阪戦は直近6試合でわずか1敗しかしておらず、相性の良い相手でもある。

「下を向くことはない。次に向かうだけ」

 そうMF中村憲剛が語るように、王者がここから巻き返しを図っていく。

■公式戦3連敗と窮地に陥ったG大阪

 レヴィー・クルピ新体制で新シーズンの船出を切ったG大阪だが、ここまで公式戦3連敗と早くも窮地に陥っている。

 開幕戦では名古屋グランパスに2-3と力負けすると、続く鹿島アントラーズ戦では0-1で完封負け。鹿島が18本シュートを放ったのに対し、G大阪はわずか5本と効果的な攻撃を展開できなかった。さらに、7日に行われたJリーグYBCルヴァンカップのサンフレッチェ広島戦では主力組で臨みながらも、0-4と完敗。パナソニックスタジアム吹田では、非情にもサポーターから大ブーイングが浴びせられた。

 鹿島戦で後半惜しいシュートを放った17歳のFW中村敬斗や、18歳のMF福田湧矢がフィットし始めていることは好材料ではあるものの、結果が出ない現状にクルピ監督は「昨年までいた井手口(陽介)、あるいは(ケガで離脱中の)今野(泰幸)がいないことを考えれば、チームのベースがまだできてない」と説明。「チームを作り上げていくなかで模索している段階。結果の責任はすべて私にある」と語り、周囲に我慢強さを求めた。

 昨シーズンを含めると公式戦16試合勝利がないG大阪は、これを受けてか7日の夜にブラジルのサントスよりMFマテウス・ジェズスを期限付き移籍で獲得したことを発表。2016年にはU-20ブラジル代表に選出された経験がある大型ボランチを緊急補強。ジェズスはサントスでクルピ監督に指導を受けており、教え子がチームに加入する形となった。

 2012年以来クラブ2度目の開幕2連敗を喫したG大阪。2012年は結果的に17位で終わり、J2に降格したという不本意なデータもある。クルピ監督がここからどんな戦い方に打って出るのか。まずは王者・川崎Fとのアウェーでの戦いに全力で白星をつかみに行く。

 川崎Fが今季ホーム初白星を挙げるのか、G大阪が公式戦連敗をストップするのか。注目の一戦は10日の13時に等々力陸上競技場でキックオフを迎える。

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