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闘莉王不在の最下位京都、2点ビハインドからの大逆転!! 岐阜は悪夢の5連敗

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[8.11 J2第28節 岐阜2-3京都 長良川]

 J2リーグは11日、第28節を各地で行い、最下位に沈む京都サンガF.C.は敵地で4連敗中のFC岐阜と対戦した。後半立ち上がりまでに2点を奪われる苦しい展開となったが、3点を奪い返して大逆転。両チームの特別指定選手2人がJデビューを迎える中、3-2で白星を飾り、今季初の連勝を果たした。

 ホームの岐阜は前節栃木戦(●1-4)から先発2人を変更。ここ3試合で出番のなかったDF竹田忠嗣に加え、FW薮内健人が開幕戦以来のスタメン入りを果たした。
 対する京都は前節山形戦(●0-1)で退場処分となったDF田中マルクス闘莉王が出場停止。MF仙頭啓矢、FW岩崎悠人の京都橘高出身コンビが先発復帰を果たした。

 先にチャンスをつくったのは岐阜城をあしらった夏季専用の赤いユニフォームに身を包む岐阜。前半3分、右サイドを突破したDF阿部正紀のアーリークロスに薮内がボレーで合わせたが、今季トップチームに昇格した18歳GK若原智哉の正面を突いた。一方の京都はFWレンゾ・ロペスにボールを集め、同19分にはGKビクトルを強襲する惜しいシュートを放った。

 それでも効率的にボールを握った岐阜が先にスコアを動かす。前半21分、ビクトルのパントキックは乱れて右サイドに飛ぶも、阿部が頭でフィールド内に残し、受け取ったFW山岸祐也から攻撃を展開。中央につないでFW風間宏矢が縦に送ると、山岸のトラップはDF増川隆洋にクリアされたが、そのボールを薮内がワントラップから落ち着いて押し込んだ。

 1点リードでハーフタイムを迎えた岐阜は後半3分、大きな追加点を奪う。右CKのチャンスで若原がボールをこぼすと、そこから右サイドを起点に攻撃を開始。攻め上がっていたDF田森大己がボールを中央に流し、PA外からMF中島賢星がダイレクトで右足を振り抜く。これが若原の伸ばした手をわずかにすり抜け、ゴール右隅に突き刺さった。

 対する京都は後半8分、DF本田勇喜に代わって来季の加入が決まっている早稲田大DF冨田康平がJデビューを飾る。その後も自陣からのビルドアップが中盤でことごとく寸断される場面が続いたが、後半22分、若原のロングキックをロペスがそらし、途中出場FWカイオも頭でプッシュ。これに古巣対戦のMF庄司悦大が抜け出し、落ち着いて右足で流し込んだ。

 さらに京都は後半25分、岐阜の攻撃から中島がバックパスを送ると、敵陣に流れたボールをロペスが奪取。このまま細かいフェイントを織り交ぜながらドリブル突破をしかけ、ノーモーションでトーキックのシュート。これがビクトルの足元を突いてゴールに転がり込み、2点ビハインドの状況からわずか4分間足らずで同点に追いついた。

 岐阜は後半34分、薮内に代わって来季の加入が決まっている興國高FW村田透馬がJリーグ初出場。さらに同38分には、桐蔭横浜大から加入直後の今季開幕前に膝の大怪我を負い、半年間を超える長期離脱を強いられていたFW石川大地が待望の復帰を果たし、こちらもJデビューを迎えた。

 ところが、次にスコアを動かしたのも京都だった。後半43分、仙頭が右サイドを突破し、相手DFの股を抜いて深くえぐると、グラウンダーでのクロスを配給。ニアサイドに飛び込んだロペスがダイレクトで合わせ、この日2点目が決まった。アディショナルタイムは4分、岐阜は自陣からの組み立てでゴールをうかがうが、最後まで決めることができず。2点リードからの大逆転負けで5連敗となった。

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