今季初先発した34歳の横浜FMのDF栗原「ラスト10分で足が止まってしまった」
[8.5 J1第22節 横浜FM1-2名古屋 日産ス]
最後は力尽きた。3バックの左として今季初先発した横浜F・マリノスのDF栗原勇蔵は1-1で迎えた後半45分、名古屋グランパスのFWジョーに体を当てながら、上から覆いかぶさるようにして体を預けられ、決勝のヘディングを決められた。
「ラスト10分で足がとまってしまった。試合勘は思ったよりありましたけど……。ジョーが強いのはわかっていた。いいボールが来て、後ろにいて(自分の体に)乗られるのもわかっていた。最後、体だけでも当てようと思って。(決められて)悔しい……」
日本代表を経験し、後半戦はずっとベンチにいてスタンバイしていたベテランでも、初の実戦でシステム変更にすぐに順応できるほど、現実は甘くなかった。
「このチームのやり方、それ自体を試合の中で確認しながらやらなければいけない状態だった。3バックと4バックの違いを感じながらやっている場合ではなかった。とにかくやれることをやろうと」
栗原とジョーが競っている場面で、一番近くにいたMF松原健は、複雑な胸の内をのぞかせた。
「日頃からの信頼もあったので、勇蔵くん(栗原)に任せきってしまった。ちょっと悔いが残る。『(人にめっぽう強い)勇蔵くんで負けるなら、まあ、仕方ない』で終わらせたくないですけど、仕方ないんじゃないか、と思ってしまう」
相手の絶対的エースに、守備のスペシャリストをぶつけても防げなかった勝ち越し弾。松原のコメントが、敗戦のショックの大きさを物語っていた。
(取材・文 林健太郎)
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最後は力尽きた。3バックの左として今季初先発した横浜F・マリノスのDF栗原勇蔵は1-1で迎えた後半45分、名古屋グランパスのFWジョーに体を当てながら、上から覆いかぶさるようにして体を預けられ、決勝のヘディングを決められた。
「ラスト10分で足がとまってしまった。試合勘は思ったよりありましたけど……。ジョーが強いのはわかっていた。いいボールが来て、後ろにいて(自分の体に)乗られるのもわかっていた。最後、体だけでも当てようと思って。(決められて)悔しい……」
日本代表を経験し、後半戦はずっとベンチにいてスタンバイしていたベテランでも、初の実戦でシステム変更にすぐに順応できるほど、現実は甘くなかった。
「このチームのやり方、それ自体を試合の中で確認しながらやらなければいけない状態だった。3バックと4バックの違いを感じながらやっている場合ではなかった。とにかくやれることをやろうと」
栗原とジョーが競っている場面で、一番近くにいたMF松原健は、複雑な胸の内をのぞかせた。
「日頃からの信頼もあったので、勇蔵くん(栗原)に任せきってしまった。ちょっと悔いが残る。『(人にめっぽう強い)勇蔵くんで負けるなら、まあ、仕方ない』で終わらせたくないですけど、仕方ないんじゃないか、と思ってしまう」
相手の絶対的エースに、守備のスペシャリストをぶつけても防げなかった勝ち越し弾。松原のコメントが、敗戦のショックの大きさを物語っていた。
(取材・文 林健太郎)
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