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西谷ツインズが左右シャドーで先発共演!今季途中加入の兄・優希「早く点を取りたい」

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先発共演した西谷ツインズ

[10.13 J2第37節 大宮1-0栃木 NACK]

 西谷ツインズが先発共演した。鹿島学園時代、第90回高校サッカー選手権を賑わせた双子のFW西谷優希、FW西谷和希栃木SCで“再集結”。背番号は7月に加入した兄・優希が「41」、弟・和希が「14」。この日は優希が11試合ぶり2度目の先発入りを果たし、左右シャドーで並んだ。

 前半3分に栃木はセンターサークル内でFKを獲得。キッカーの和希が右足でロングボールを蹴り込んだ流れから、相手のクリアボールに優希が反応。胸トラップから左足ボレーを放ったが、惜しくも枠を捉えられなかった。

 2人のコンビネーションについて聞くと、兄の優希は「ボールが入ってくるタイミングが分かるのでやりやすい。攻撃の面で楽しめた部分はある」と話したが、なかなかチャンスに絡めず、「満足のいくプレーはできなかった。結果を残せないのが大きな課題」と反省。後半11分に途中交代となった。

 優希は仙台大を中退し、ドイツで武者修行。当時は「このままでは職業としてサッカーができない」と危機感を感じ、海外挑戦を決断した。2014年から3シーズンに渡ってブンデスリーガ6部ヒラル・ベルクハイムに在籍し、昨季は4部エルンテブリュックでプレーした。

 ドイツでは激しい球際のバトル、ハードワーク、個で打開するプレーを学んだ。チームには通訳がいなかったが、「自分で指示を聞けないと試合に使ってもらえなかった」という環境でドイツ語も習得。監督の指示を聞き取ってプレーできるまでに成長した。

 2017-18シーズン後はドイツ国内での移籍、他国リーグへの挑戦など、複数の選択肢があった中で「栃木でプレーしたいというのも自分の夢だった」と地元に戻ることを選んだ。シーズン途中加入の難しさもあり、ここまで12試合出場(先発は2試合)でゴールはまだ挙げられていない。

 和希は「まだ半年も経っていないので不慣れな部分もある。慣れていったら良くなる」と期待を寄せるが、優希自身は「チームに貢献できていない責任は感じている。チームを勝たせられる存在になりたい」と力説。今季は残り5試合。「早くチームのために点を取りたい」とシーズン中のJ初ゴールを掲げた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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