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誰も武藤を止められない!! 半端ない2ゴールに「本当に気持ちいい」

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圧巻の2ゴールを奪った浦和レッズFW武藤雄樹

[10.20 J1第30節 浦和3-1鹿島 埼玉]

 誰も止められない。そう思わせるようなプレーを浦和レッズFW武藤雄樹は披露し、まさにスーパーゴールという得点を2発沈めてチームを勝利へと導いた。

 試合開始からキレが違った。前線でボールによく絡み、鋭いターンで相手を置き去りにする。そして、1-1で迎えた後半15分、まずは自身1点目となる逆転ゴールを叩き込んだ。

 中盤でMF青木拓矢がボールを受けると、スルスルと落ちてきてPA外でパスを呼び込む。「青木からクサビが入って、相手が来ているのは分かっていた」との言葉どおり、背後にはMF小笠原満男が迫っていた。しかし、「ターンは自分の中で感触が良かったのでチャレンジした」とキレのあるターンで小笠原をかわすと、左足を一閃。勢いよく飛び出したボールはネットに突き刺さり、同点となるゴールが生まれた。

「ターンが決まった瞬間にシュートを意識した。ゴールが見えて、思い切り足を振れたし、しっかりミートできた。感触が良く、自信を持って蹴り込めた」

 そして、圧巻のシーンは後半アディショナルタイムに訪れる。カウンターを発動させると、右サイドのFWアンドリュー・ナバウトの浮き球のパスを、「皆が粘り強く守っていたので、カウンター一発をずっと狙っていた」とスピードに乗ってハーフウェーライン付近で受けると一気に加速。眼前にはMF永木亮太、DFチョン・スンヒョンの2人が立ちはだかるが、ボールをチャン・スンヒョンの股下を通して、自身は2人の間を抜けていく。さらに追走してくるDF昌子源の前に体を入れてボールを運んでPA内に侵入すると、右足のシュートでダメ押しとなるゴールを陥れた。

「自分でいくことしか最後は考えていなかった。きれいに股を抜いたり、相手の前に入れたり、イメージどおりに行って最後にチームを助けられて良かった。あそこまでドリブルで抜いてというのは、今までもなかったので本当に気持ちいいゴールだった」。驚愕のプレーを見せて、チームに勝ち点3をもたらした男は充実感を漂わせていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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