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C大阪ホーム最終戦で思わず涙…山口蛍主将「尹さんに申し訳ない」

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キャプテンとして重責を担った山口蛍

[11.24 J1第33節 C大阪0-3柏 ヤンマー]

 ホームでの最終戦を迎えたセレッソ大阪尹晶煥監督の今季限りでの退任が19日に発表されたことも相まって、勝利を願うサポーターの熱気にスタジアムは包まれていた。しかし、負ければJ2降格が決まってしまう柏が起死回生の快勝を飾り、試合終了直後にはC大阪サポーターからブーイングも飛び出した。

 C大阪はホーム最終戦で完敗、柏は勝利したものの他会場の結果によって降格。スタジアムが微妙な雰囲気に包まれる中、ホーム最終戦のセレモニーは始まった。最初にマイクの前に立ったのは、今季からキャプテンを務めるMF山口蛍。まずサポーターへの感謝を述べると、9位と成績がふるわなかったことに言及した。「今日の試合も含めて、ツラくてきつい試合が多かったと思います。それもピッチに立っている選手の責任だと思いますし、キャプテンを任された自分の責任だと思っています。残り1試合ですが……」。声をつまらせた山口はこらえきれずに目に涙をうかべ、尹監督への想いと最終節での勝利を誓った。

 セレモニーを終えてミックスゾーンで取材に応じた山口は、セレモニーでの心境を問われると、「尹さんが来年できないのは寂しい」と吐露した。

 尹晶煥監督は就任初年の昨季に、ルヴァン杯と天皇杯の2冠を達成、リーグでも3位に入った。しかし、今季は各大会でタイトルにからむことなくシーズンを終えようとしている。「尹さんに本当に申し訳ないと思うし、尹さんは尹さんで自分のせいだと思いがちのところもあると思う。ピッチに出ているのは選手たちなので、選手たちの責任だと思う」。山口は無念さを噛みしめるように言葉を並べた。

 天皇杯も敗退しているC大阪にとっては、次節が今年のラストゲームとなる。2018年最終節は敵地での横浜FM戦だ。

(取材・文 奥山典幸)

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