高かったJ1の壁…井上潮音「力のなさを感じた」東京V、11年ぶり悲願ならず
[12.8 J1参入プレーオフ決定戦 磐田2-0東京V ヤマハ]
悲願のJ1昇格はあと一歩届かなかった。東京ヴェルディはリーグ戦6位からプレーオフを2連勝で勝ち上がった。終盤のセットプレーで試合を決める劇勝で勢いに乗り、11年ぶりのJ1復帰まであと1勝に迫ったが、最後はJ1の高い壁に跳ね返された。MF井上潮音は「自分たちの力が出せなかったのが現実。力のなさを感じました」と声を落とした。
90分間のシュート数は相手の13本に対してわずか2本。磐田の出足鋭いプレスにパス回しは寸断され、ミスも目立った。「あのスピードのプレスの中でもっと冷静に、チーム全体でいいポジションを取って、いつも通りのサッカーをしたかった」。リーグ戦のようにポゼッションを確立できず、「受け身になった印象はあったし、あのプレスを楽しむくらいの気持ちでやれていれば」と悔やしさをにじませた。
「個々の局面もすごく強かった」。一週間で対策を練り、戦い方を徹底した磐田に力の差を突き付けられ、最後は完敗。プレーオフを戦い抜いた経験を来季につなげるしかないが、「先のことはまだ考えられない」とすぐには整理がつかなかった。
(取材・文 佐藤亜希子)
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悲願のJ1昇格はあと一歩届かなかった。東京ヴェルディはリーグ戦6位からプレーオフを2連勝で勝ち上がった。終盤のセットプレーで試合を決める劇勝で勢いに乗り、11年ぶりのJ1復帰まであと1勝に迫ったが、最後はJ1の高い壁に跳ね返された。MF井上潮音は「自分たちの力が出せなかったのが現実。力のなさを感じました」と声を落とした。
90分間のシュート数は相手の13本に対してわずか2本。磐田の出足鋭いプレスにパス回しは寸断され、ミスも目立った。「あのスピードのプレスの中でもっと冷静に、チーム全体でいいポジションを取って、いつも通りのサッカーをしたかった」。リーグ戦のようにポゼッションを確立できず、「受け身になった印象はあったし、あのプレスを楽しむくらいの気持ちでやれていれば」と悔やしさをにじませた。
「個々の局面もすごく強かった」。一週間で対策を練り、戦い方を徹底した磐田に力の差を突き付けられ、最後は完敗。プレーオフを戦い抜いた経験を来季につなげるしかないが、「先のことはまだ考えられない」とすぐには整理がつかなかった。
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