beacon

“ダブルエンジン”負傷交代のFC東京…長谷川監督「一週間で戻ってこれるか」

このエントリーをはてなブックマークに追加

突破を図るFC東京FW永井謙佑

[11.30 J1第33節 FC東京1-1浦和 味スタ]

 背番号9が前半42分、そして背番号11が後半12分にピッチを去った。FC東京は前線の軸となるFWディエゴ・オリヴェイラとFW永井謙佑を負傷で失うこととなった。

 序盤から猛攻を仕掛けた。チームをけん引したのは2トップを形成するD・オリヴェイラと永井。猛然とプレスを掛けて浦和の選手から自由を奪い取り、攻撃に移れば、素早い攻守の切り替えで一気にゴールに迫った。前半5分に永井の折り返しからD・オリヴェイラ、同6分に右サイドでボールを受けたD・オリヴェイラ、同8分にスルーパスから抜け出した永井、同16分にはカウンターから永井と、幾度となく2トップがフィニッシュまで持ち込んだ。

 しかし、先制点だけが生まれない。すると前半33分、MF山中亮輔と接触したD・オリヴェイラが右ヒザを負傷。治療を受けて一度はピッチに戻ったものの、同42分にプレー続行不可能と判断されてベンチへと下がった。さらに後半10分にはDF鈴木大輔と接触した永井が右肩を脱臼してピッチを後にした。

「(2人が交代して)迫力は若干落ちたと思うが、変わった選手も気持ちを出して頑張ってくれた」(長谷川健太監督)。交代出場したFW田川亨介が同点ゴールを奪って1-1に持ち込み、逆転優勝への望みをつないだ。しかし、指揮官が「(永井とD・オリヴェイラは)東京のダブルエンジン。彼らがここまで攻撃をけん引して、守備のスイッチを入れて戦ってきた」と語ったように、最終節の横浜FM戦で永井&D・オリヴェイラを欠くことになれば大きな痛手だろう。

「ディエゴに関しては、詳細は休み明けになってみないと分からない。永井に関しては癖になっている肩の脱臼なので、一週間で戻ってこれるか。初めてならば難しい状況だと思うが、外れ具合によると思う」(長谷川監督)

 逆転優勝のためには、横浜FMに4点差以上をつけて勝利しなければならない。「4点差で勝たなければ逆転できない状況。1パーセント、もっと少ないかもしれないが、可能性がある限り選手たちと一緒に最後の一試合戦っていきたい」(長谷川監督)。果たして、背番号9と背番号11は最終節、ピッチに戻ってこれるだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP