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U-15チームの1期生、6年間所属した北九州に“帰還”する阪南大MF永野「J1昇格に貢献したい」

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ギラヴァンツ北九州に加入する阪南大MF永野雄大(中央)と阪南大・須佐徹太郎監督(右)、北九州の強化担当を務める平井秀尚氏

 来季からのギラヴァンツ北九州加入が発表された阪南大MF永野雄大(4年=北九州U-18)の内定発表会見が7日に、大阪府松原市の同大学で行われた。会見には阪南大サッカー部の須佐徹太郎監督、北九州の強化担当を務める平井秀尚氏、永野が出席。永野は「1年目から試合に出るのを当たり前にしたい。その中で、得点やアシストに絡んでいきたい。ユースやジュニアユース、小学生に“小さくても活躍できる”と夢を与えられる選手になりたい」と意気込んだ。

 身長は163cmと小柄ながらも、抜群のテクニックを持つ技巧派が生まれ育ったチームへの帰還を果たした。永野は北九州U-15の1期生で高校卒業までの6年間、アカデミーに所属。高校2年生の時には、福岡県の国体選抜の一員としても活躍した。「チームでも、1番を争うくらいの技術の持ち主。正確なプレーができ、得点にも絡める選手だった。ただ、当時は身体の大きさやプレースピード、判断スピードが足りなかった」(平井氏)ため、トップチームへの昇格は見送られた。

 平井氏の勧めもあり、永野は阪南大への進学を決意。須佐監督は「テクニックがしっかりしていて、スピードも一定以上だったので活躍できると思った」と第一印象について振り返る。下級生の頃はチーム事情のため、GKとCBを除く全ポジションでプレー。最終学年を迎えた今年は中盤の主軸として期待されながらも足首の怪我に苦しんだが、夏以降はボランチとして水準の高いプレーを披露。繋ぎ役をこなしながら、相手DFの背後に飛び出す動きで苦しむチームを盛り上げた。

 永野は大学4年間での成長には手応えを感じており、「高校の時は足元でボールを受けることが多かったけど、それだと身体が小さいので大学では通用しない。須佐監督から相手に触られない位置でボールを受けてさばき、ゴールまでいかに仕事をするかを常に言われていた。相手の脅威になれるプレーは増えたと思う」と口にする。

 古巣から成長が認められた永野は、11月に入り北九州の練習に3日間参加。「止める・蹴るといった基礎技術の面でプロの凄さを感じた。練習に取り組む態度も大学とは違い、選手同士で意見をぶつけ合う姿を見て、自分の足りなさを感じた」と振り返るが、技術の高さは先輩選手たちから高く評価されたという。「6年間育ててくれたチームに戻れるのは嬉しい。ギラヴァンツのために全力でプレーし、恩返しとして中心選手になり、J1昇格に貢献したい」と話す。来季は、4年ぶりのJ2に挑む北九州を勝利に導く活躍ができるか注目だ。

(取材・文 森田将義)
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