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ダービーで1G1A! 頭で決めた横浜FM遠藤「左足であんな良いボールが来るとは…」

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横浜F・マリノスFW遠藤渓太

[7.22 J1第6節 横浜FM4-0横浜FC]

「ジュニアユース、ユースの時からライバル意識は持ってきたので負けるわけにいかない」と臨んだ13年ぶりの横浜ダービー。横浜F・マリノスFW遠藤渓太の今季2ゴール目は「上手じゃないというか、下手くそだと思う」と自認するヘディングシュートで生まれた。

 2-0で迎えた後半20分、右サイドを攻め上がったMF水沼宏太の左足クロスにファーサイドから突っ込んだ。「右足で良いクロスを上げているのはいつも見ているけど、まさか左足であんな良いボールが来るとは思わなかった。びっくりした」。完璧なお膳立てされたボールに対し、ドンピシャのミートでネットを揺らした。

 これで第4節のFC東京戦に続き、先発試合では2試合連発。「ゴールが近かったし、入れって感じ。技術はいらなかったかなと思う」とヘディング自体に手応えはなかったというが、「どんなにいいプレーをしてもシーズンが終わった時に見られるのは結果。チームの結果も大事だけど、自分の結果にもフォーカスしてプレーしている」と、自身の存在を証明するためにも大きなゴールとなった。

 今季の横浜FMはここまで2勝1分3敗の11位。昨季王者に相応しくない位置にとどまっている要因として、守備での高い最終ライン裏を攻略されていることに大きな注目が集まっている一方、遠藤自身は攻撃の勘所とも言えるウイングへの警戒が集まっていることを認識している。

「ウイングがボールを持った時にどのチームも口を揃えたように『縦切れ!』って言ってくる。そこで時間を使わせてボランチが絞ってきて2人で仕留める形。自分は縦を意識しているし、左足でクロスを上げることが求められている役割かもしれないけど、今日だと(仙頭)啓矢くんとかマルコス(・ジュニオール)が斜めに走ってくればいけると思っていた」。

 試行錯誤をしながらプレーしている遠藤と同様、アシストしてくれた水沼のクロスもまさにそうした変化をつけた形からだった。「テルくんならああいうクロスではなく、もっと抜き切らないところから低いクロスが来るし、宏太くんは浮いた球で合わせるのがうまい」。相手の警戒に対して、多様な個性を持つ豊富な選手層で上回っていくビジョンも見えつつある。

 さらに後半27分には、警戒されていた抜き切る形からFWエジガル・ジュニオのゴールをアシストした。「きれいにもっと抜ければ良かったけど、粘って粘って2人を抜き切れたのが分かれ目だった」。理想どおりではなくとも、終わってみれば1ゴール1アシスト。結果にこだわる背番号11が横浜ダービーで輝いた。

(取材・文 竹内達也)
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