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復帰後14勝2敗!大きかった小笠原の存在

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[12.1 J1最終節 鹿島 3-0 清水 カシマ]

 逆転優勝をかけた最終戦でもMF小笠原満男(28)がチームを引っ張った。中盤の底の位置で先発すると、前半20分にFWマルキーニョスが獲得したPKを左隅に決めて先制ゴール。「落ち着いて蹴れたと思う」と振り返った一撃が、試合序盤清水のスピードある攻撃に苦しんでいたチームを勢いづけた。また球際の厳しい守備で中盤を支え、チームを鼓舞した。そしてチームは3-0で勝ち、タイトルも獲得。小笠原は「今までの優勝とは違う。(優勝の要因は)みんなが勝ちたいという気持ちを出せたこと。うれしい」と喜んだ。
 今年7月にメッシーナ(イタリア)から復帰。開幕5試合勝ち星なしという史上最悪のスタートから逆転Vを成し遂げたチームにその存在は大きかった。「自分が若い頃は(チームを引っ張ることが)できる人がいた。今はこれをやらなければいけない立場。(復帰する際に)自分が中心になっていかないと意味がないと思っていた」。言葉どおりにチームの中心となってプレー。精神面でも貢献した小笠原の復帰後、チームは14勝2敗(復帰前は8勝6分4敗)と姿を変えた。驚異的なロングスパートに小笠原復帰は欠かせなかった。
小笠原満男・最終節写真
(取材・文 吉田太郎)

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