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J1初ゴールは1年前の劇弾再現…“秘訣”明かした横浜FC草野「完全に気持ちです」

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FW草野侑己が決勝ゴール

[10.18 J1第23節 横浜FC 1-0 FC東京 ニッパツ]

 2か月ぶりにベンチ入りしたラッキーボーイの活躍が横浜FCに勝ち点3をもたらした。試合後、下平隆宏監督は値千金の決勝点を挙げたFW草野侑己に対して「チームを救う大きな1点だった。今日の活躍に感謝したいし、彼にはおめでとうと言いたい」と称えた。

 大卒ルーキーながら絶対的主力を担うMF松尾佑介の負傷を受け、登録メンバーに入ったのは8月8日に行われた第9節のG大阪戦以来約2か月ぶり。J1第23節のFC東京戦、そんな草野に出番が訪れたのは0-0で迎えた後半29分だった。「もう点を取ることしか考えていなかった」。与えられた20分間を活かすべく、強い気持ちでピッチに立った。

 首に抱えていた負傷も癒えて、待ちに待った復帰戦。草野にとっては昨季の成功体験にも似たシチュエーションだ。J1昇格を争っていた昨年10月6日、草野は左ハムストリング筋損傷から復帰直後の一戦で首位の柏を破る決勝ゴールを記録。投入前にMF中村俊輔から掛けられていた「ラッキボーイになれよ」という言葉を見事に実現させていた。

 そしてJ1に昇格して迎えた約1年後、思い描いていた歓喜が再び訪れた。スコアレスドローも見えていた後半43分、草野はFW瀬沼優司がタメたボールのサポートに入ると、短いパスを受けるやいなや鋭いターンでDF森重真人の壁を突破。落ち着いて名手GK林彰洋と駆け引きし、相手が構えていたのと逆のコースに突き刺した。

 草野にとってはこれがJ1初ゴール。「まず森重選手のところはあそこまで綺麗に抜けると思っていなくて、いい感じでこぼれてきてよかった」。シュートの場面をそう振り返った24歳は「セヌくんが最後まで頑張ってくれたので感謝したい。冷静にGKを見て、逆に流し込めたので良かった」と喜びを語った。

 草野はこうした状況で結果を残せた要因を「完全に気持ちです」と語るが、そのモチベーションをパフォーマンスに結びつける鍛錬も続けてきたという。「練習から常にゴールへの逆算で動いている。コントロールやGKとの駆け引き、GKコーチも手伝ってくれて良い調整ができていた」。そうした努力を今後も継続し、柏戦直後の一戦でも2ゴールを奪った昨季のような活躍につなげたいところだ。

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