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荒野の負傷交代バネにした札幌、今季初の5ゴール圧勝!! 清水は平岡新体制3戦目で初黒星

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FWアンデルソン・ロペスが2得点

[11.21 J1第28節 札幌5-1清水 札幌ド]

 J1リーグは21日、第28節を各地で行い、北海道コンサドーレ札幌清水エスパルスを5-1で破った。今季30試合目で28試合に出場してきたMF荒野拓馬が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、苦境をバネにして今季初の5ゴールを奪取。3試合ぶりの白星で、好調が続いていた清水に土をつけた。

 互いに前節から1週間ぶりの一戦。ホームの札幌は先発2人を変更し、FWジェイと出場停止から復帰の荒野を起用した。対する清水は平岡宏章監督の就任以降2戦2勝と復調傾向にある中、同じく先発2人を変更。システムを3バックに変え、DF立田悠悟とMF中村慶太が新たに入った。

 試合は前半5分、さっそく動いた。清水はサイドチェンジを受けたDFファン・ソッコのスルーパスにFWカルリーニョス・ジュニオが抜け出し、折り返しのボールをエリア内に配球。これを受けたFW後藤優介がマイナス方向に落とすと、ファン・ソッコがミドルレンジからグラウンダーでのシュートをゴール右隅に突き刺した。

 ビハインドとなった札幌は前半11分、さらに追い討ちを描けるようなアクシデントに見舞われる。バイタルエリアで前線にパスを出そうとした荒野がMFヘナト・アウグストのタックルを受け、左の足首を負傷。味方選手が頭を抱えるほどの重傷で、担架でピッチから運び出された。

 ところが札幌はここでFWアンデルソン・ロペスを投入すると、主軸の負傷交代を勢いに変えた。まずは前半13分、DF福森晃斗のミドルシュートがDFエウシーニョの腕に当たって軌道が変わると、主審は副審と協議した末にPKの判定。これをA・ロペスが決め、同点に追いついた。

 さらに前半36分、MF金子拓郎のクロスに合わせたMFルーカス・フェルナンデスのボレーはミートしなかったが、この浮き球をジェイが落とし、A・ロペスが胸トラップからの強烈なボレーで叩き込んで勝ち越し。40分には福森のクロスのこぼれ球をDFキム・ミンテが蹴り込み、前半のうちに3ゴールを奪った。

 苦しくなった清水はハーフタイム、後藤に代えてFW鈴木唯人を投入。それでも後半5分、ワンツーから前を向いたMF中村慶太のスルーパスに鈴木が抜け出したが、左足シュートは精度を欠いて枠を捉えられない。そして札幌は19分、福森の浮き球パスに抜け出したルーカスの折り返しにジェイが反応し、バウンド際を見事にミートしたシュートでリードを3点に広げた。

 札幌は後半21分、ジェイに代えて新加入のFWウーゴ・ヴィエイラを投入。横浜FM時代の2018年以来、1年半ぶりのJリーグ復帰戦となった。すると28分、札幌はウーゴが引いた位置で相手のファウルを受けてFKを獲得。キッカーの福森はファーポスト脇へのシュートを選択すると、これがGK梅田透吾の逆を突いてネットに吸い込まれた。

 札幌は後半35分、MF駒井善成に代えてMF深井一希を投入。深井は10月10日に行われた第21節の湘南戦以来、8試合ぶりの出場となった。その後は清水がボールを握る時間帯が多くなったものの、局面でしぶとい対応を見せた札幌が決定機をつくらせず、そのままタイムアップ。清水は平岡体制初黒星となった。

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