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みんなが待ち望んだ復帰…イニエスタが142日ぶりピッチ「幸せ。努力が実った」

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[5.1 J1第12節 神戸3-0広島 ノエスタ]

 後半30分、背番号8が静かにピッチ脇に立った。リモートマッチのため、大歓声が上がることはない。しかし誰もがこの瞬間を待ち望んでいたことに変わりはない。昨年12月10日のACL準々決勝・水原三星戦で右大腿部を負傷してから142日。ヴィッセル神戸のキャプテン、MFアンドレス・イニエスタが待望の復帰戦を迎えた。

 衝撃的な怪我だった。アジア制覇を目指した昨年のACLの決勝トーナメント1回戦で右足を負傷したイニエスタだったが、準々決勝に強行出場。しかしPK戦の一人目を成功させた瞬間に苦悶の表情を浮かべる。過密日程で心配された同大会だったが、悪夢のような結末が神戸を襲った。

 あれから5か月。昨年12月にバルセロナ市内の病院で手術を受けたイニエスタは、長いリハビリ期間に突入。その間、気持ちが落ち込むこともあったというが、懸命の努力で乗り越えた。

 間近で見守ってきた三浦淳寛監督も「これだけの大きな怪我を乗り越えるのは生半可ではない」と評価。じっくりと復帰時期を見極め、この日を迎えた。

 しかしようやくスタートラインに立ったばかり。三浦監督によるとこの日は試合展開に関わらず、15分程度の予定で使うつもりだったという。そして今後は徐々に出場時間を増やしていく予定で、「間違いなく少しずつ出場時間が増えていけば、彼のコンディションは戻ってくる」と完全復活をサポートするつもりだ。

 イニエスタも「幸せな気持ち。チームメイトとピッチでプレーできることが何よりうれしい。リハビリの努力が実った形かなと思います」と安堵の表情で復帰戦を振り返ると、「これから長い時間プレーするという目標が始まる。今日一つの目標は達成できたけど、また次の目標に向かって練習に励みたい」と意欲的に話した。

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