サンケイスポーツは、8日の開幕戦で横浜FMと対戦する浦和のホルガー・オジェック監督(59)が守備専門の元日本代表DF坪井慶介(28)に攻撃練習を命じたと報じた。全体練習後、坪井がオーバーラップからの右クロスの練習を繰り返し、J1通算165試合1得点の守備のスペシャリストが攻撃参加に新境地を開こうと汗を流した。「(今までは)スペースがあるのにいかなかったりしていたので、チャンスであそこまでいったときに仕事ができるように」と話したという。2月8日に代表引退を表明し、生涯浦和を宣言。「今は何も考えずにできている」と開幕戦に集中していた。
　守備的な采配が目立った昨季はホームで8勝6分3敗。その反省からか、指揮官は一変して攻撃的サッカーを掲げ、坪井への攻撃参加指令を出した、と同紙は伝えている。
(文　西山紘平)