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第6代・野々村芳和チェアマン「何年か経って“良いリーグになったね”と言われるように」

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野々村芳和チェアマン

 Jリーグの第6代チェアマンに就任した野々村芳和氏が15日、記者会見に出席し、「私自身は日本サッカーに育ててもらったし、Jリーグに30年育ててもらった。日本サッカーに育ててもらった一人の人間として、責任を持っていい仕事をしたい」と意気込みを語った。

 現役時代に市原(現千葉)や札幌でプレーした野々村氏は史上初のJリーガーチェアマン。2001年に現役引退した後、サッカー解説者や札幌のチームアドバイザーとして活動し、13年からは札幌の代表取締役社長を務めてきた。札幌をJ1定着に導いた実績やサッカーへの深い理解が評価され、今年1月にチェアマン就任が内定。この日の社員総会、臨時理事会で正式に任期がスタートした。

 新理事の陣容も決まり、野々村体制が正式に発足。常勤理事には元長崎社長の高田春奈氏、フィールドマネージメント代表取締役の並木裕太氏、元NTTドコモスポーツ&ライブビジネス推進室長の馬場浩史氏が新たに就任したほか、非常勤理事にも大倉智氏(いわき社長)、森島寛晃氏(C大阪社長)といった元Jリーガー社長の登用が目立った。

 野々村チェアマンは「自分自身がサッカー出身ということもあるし、役員選考委員会からももう一度フットボールを基軸に成長を進めていくべきだという答申を受けた」と理由を述べつつ、「サッカー出身者が多く、Jリーグの選手だった人もかなりいるが、それだけ日本サッカーが一定期間の歴史を経て、次の日本サッカーを引っ張っていけるだけの人材が育ったということだと考えている」と創設30年間でJリーグが積み上げてきた歴史を誇った。

 また鹿島社長の小泉文明氏、ベインキャピタル・プライベート・エクイティ・ジャパンの杉本勇次氏、マイクロソフト・バイスプレジデントの平野拓也氏らビジネス畑の人材も抜擢。野々村チェアマンは「IT系の、世の中の変化に敏感なビジネスマンにもジョインしてもらった。フットボールの進歩も早いし、環境の変化も早いので、彼らに助言をいただきたい」「フットボールではグローバルというところは必須なので、フットボール面においても、ビジネス面においてもグローバルを経験している方々にも力を借りたい」と意気込みを語った。

 さらにJリーグが掲げてきた“地域密着”にも注力。特任理事に就任した中村憲剛氏、内田篤人氏、夫馬賢治氏(株式会社ニューラル 代表取締役CEO)への期待も込めつつ、「社会連携という意味ではJリーグのクラブはどれだけ強くなっても地域とより密に濃い関係を作れるかがポイント。Jリーグとしても強くコミットしたほうがいい」と意気込みを示した。

 任期は1期あたり2年間。「強調しないといけないところはフットボールと社会連携」とテーマを掲げた野々村チェアマンは「スタートなので景気がいいことしか言えないが、結果として何年か経って“良いリーグになったね”と言われるような成果を残したい」と力を込めた。

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