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3戦連続ドローに歯切れの悪い浦和MF小泉「もっと押し込んだ状態で相手を揺さぶったり、時間をつくれたほうが…」

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先発出場したMF小泉佳穂

[4.10 J1第8節 FC東京 0-0 浦和 味スタ]

 歯切れの悪さに、3試合連続ドローという浦和の現状が表れているようだった。互いのGKがシュートストップの場面で“活躍”した好ゲーム。3試合ぶりに先発したMF小泉佳穂は、「きょうは(浦和が)ボールを握る試合になると予測していたので、そういう試合なら自分の特長を出せるかなと思った」と、慎重に言葉を選びながら90分を振り返った。

 小泉の言葉通り、浦和はボールを握って試合を進め、好機も多かったがゴールは遠かった。無得点は4戦ぶりだが、ここ2試合を振り返れば、チャンスは多いのに1点止まりで追いつかれているという現状で、今回はスコアレスドロー。「決めきる(ことが重要だ)と言うのは簡単だが、チームとしてもっともっとああいうチャンスを増やすのが大事だと思う。あとはその中に自分がもっと絡む。そして、もう少しゴールまで仕事をできればいいかなと思っている」と打開策に考えを巡らせた。

 ただ、ここ数試合は縦に速い攻撃の比率が多く、それに付随してパスや合わせの精度が低く、ボールを失ったり好機を逸したりする場面が多々ある。相手に合わせた戦術を用いるだけに、試合展開の中でショートカウンターの多用になっているという面もあるだろう。加えて、勝てていないことが微妙な焦りを生み、精度をさらに低くしているようにも映る。

「本当はもっと押し込んだ状態で相手を揺さぶったり、時間をつくれたほうが、リカルド監督の理想とするサッカーに近い」。小泉もそう語る。

 一方で、「(今季は)縦に速い選手が増えたので、チームとしてやり方が変わったりというよりは、選手の特徴を生かしたり、ゲームプランの中で今はたまたまそういう(縦に速い)試合が増えている」とも言う。

 シーズンの約3分の1に相当する10試合を終えて2勝4分4敗という状態で、浦和は15日からのAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場のため、タイ・ブリーラムへ向かう。どこで流れを変えられるか。ACLがその契機になるかもしれない。

(取材・文 矢内由美子)
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