beacon

浦和、首位横浜FMに4失点完敗…前半被弾でプラン崩れる「耐えるところを耐え切れなかったのが要因」

このエントリーをはてなブックマークに追加

1-4で敗れた横浜F・マリノス

[10.29 J1第33節 横浜FM 4-1 浦和 日産ス]

 終わってみれば1-4の大敗。首位で優勝争いの佳境を迎えている横浜F・マリノスに対し、浦和レッズは抗うことができなかった。試合後、DF岩波拓也は「もったいない試合だった」と唇をかんだ。

 キックオフ直後こそ押し込まれる時間帯が続いたものの、5バック気味の守備ブロックでしのぐと、前半5分過ぎからは相手のスペースを巧みに突くビルドアップを続け、押し返す展開に持ち込んでいた浦和。だが、セットプレーを含めてなかなかチャンスを決め切れずにいると、前半16分に速攻から左サイドを攻め込まれ、シュートブロックのこぼれ球をFWエウベルに押し込まれて先制点を許した。

「早い時間帯に失点してしまったので、ゲームプランが崩れてしまった。前半の入りは自分たちの狙いも出せていたし、形も作れていたけど、耐えるところを耐え切れなかったのが要因」

 そう振り返ったのはMF伊藤敦樹。岩波によると「1失点はあるかもしれないけど連続失点はなしにしよう」と話していたそうだが、前半37分にはCKのこぼれ球からエウベルにエリア内を切り裂かれると、GK西川周作のファインセーブも報われず、FWアンデルソン・ロペスに決められた2失点目でさらに厳しい状況となった。

 そして後半12分には生命線のビルドアップを奪われて3点目を与えると、同20分にはセットプレーから失点。直後の同22分にFWキャスパー・ユンカーが1点を返したが、1-4の敗戦に終わった。ハーフタイムにいち早くピッチに立ち、サポーターからの声援を一身に受けた伊藤は「やるしかなかったし、応援してくれているサポーターのほうを見てやらなきゃと思った」と振り返りつつも、「サポーターの方に申し訳ない」と悔しそうに語った。

 横浜FMの強力なサイド攻撃の受け止め方、そこからの押し返し方には工夫もみられたが、力の差を見せつけられた結果となった。岩波は「あの戦術をとるということは、大事なのは1対1の局面。2失点目もそうだけど、1対2とかで突破されると中は数的不利になるし、ああなるとDFラインはきつい。ああいうふうにハメていって1対1の守備になると、一人がサボったり、軽い守備をすると難しくなってしまう。マリノスの激しさをみて改めて感じたし、あれくらいの強度が僕たちも必要だと思う」と課題を指摘した。

 また伊藤も「一歩目も相手が速かったし、個のところで相手が上回っているところが多かった。そこで相手に上回られたことでこの結果になった」と述べつつ、「守備のハメ方はあの形で練習していたけど、一人一人で個の部分で負けていたらどんなに前から行っても相手に崩されてしまう」と敗因を指摘。「ちょっとした差がこの結果に表れてしまっているのかなと思う」と現実を見つめた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP