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決勝弾の起点として持ち味発揮「得たものがあった」横浜FM角田涼太朗はし烈なポジション争いで成長目指す

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DF角田涼太朗

[2.11 FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜FM 2-1 甲府 国立]

 し烈なポジション争いでアピールに成功だ。横浜F・マリノスDF角田涼太朗は後半16分、自らの持ち上がりから最前線に配球。このパスが起点となり、決勝ゴールが生まれた。「ああいう形で自分の強みを出せたのはよかった。それが点につながったのは本当にうれしいです」と喜びを語った。

 昨季のリーグ最少失点タイを記録したJ1王者だが、JリーグMVPのDF岩田智輝がセルティックに移籍した。その穴を埋めるべく、守備陣でさまざまな組み合わせが試されていく中で、スーパー杯では左CBに角田が起用された。持ち味は後方からボールを運び、攻撃の起点になる能力。それは1-1で迎えた後半16分に発揮された。

 角田はセンターラインを越えてスルスルと前進。相手選手が近づくと同時に、最前線に縦パスを出した。「相手を引き付けたところで、正直もうあそこしかコースがなかったというところもある。だけどうまく裏のコースが開いたので、そこにロペス選手がしっかり走りだしてくれたというところがよかった」。反応したFWアンデルソン・ロペスのシュートはゴールポストに直撃。だが、こぼれ球をFW西村拓真が仕留める。角田のプレーが起点となり、決勝ゴールが生まれた。

 拮抗状態を打ち破ったプレーは、考えた末の行動だった。「ずっと同じようなテンポで試合が運ばれて、どこかでなにかを変えなきゃ試合を動かせないなと自分も感じていました。チーム全体としても感じていた時間帯だと思う。ああいう形で、あそこまでうまく点に結びついたのは久しぶり。すごく新鮮というか、自分の中で得たものがあった。ああやってチームに点が入ったことが一番うれしいので、またああいうプレーを続けていけたら」。力強く手応えを語った。

 ライバルはDFエドゥアルド。心身ともに優れたディフェンスリーダーを相手に、角田はポジションを争っていく。「前半の最後に点を取られたことも含めて、90分間を通して集中してチームをコントロールするところはまだまだ課題。きょうは勝ちましたけど満足することなく、自分がリーダーシップを取ってやっていけるような選手になりたいです」。プロ4年目を迎える23歳は、さらなる成長を誓った。

(取材・文 石川祐介)
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