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JFAが規則改正を決議…競技規則適用ミスでも原則再試合なし、Jリーグ&天皇杯は例外に

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 日本サッカー協会(JFA)は18日、理事会で競技会規則の改正を決議し、今後は競技規則の適用ミスがあった場合でも原則的に再試合を行わないことを決めた。なお、トップレベルの大会では大会規定で別途、例外的に再試合の実施を定める場合もあり、すでにJリーグや天皇杯では再試合を行える規則整備が完了しているという。

 この決議では、競技会規則に新たに「公式試合において審判による競技規則の適用の誤りがあった場合でも、原則として、当該適用の結果は有効なものとみなされ、試合結果には影響を与えないものとする。ただし、大会規定等で別途定める場合はこの限りではない」という第27条が追加された。

 競技規則の適用ミスを巡っては昨年5月、J2第8節のモンテディオ山形ファジアーノ岡山戦で、競技規則に反する形で山形のGKにレッドカードが出されたことが試合後に発覚。後日、誤りのあった前半11分からの再開試合が行われていた。また2018年6月には天皇杯の奈良クラブ対名古屋グランパス戦でPK戦時の再開法にミスが発覚。後日、PK戦のやり直しに至った事例もある。

 JFAの発表によると、競技規則の適用ミスはアマチュアレベルでも確認されており、天皇杯・Jリーグと同様に再試合などの対応を行ったケースもある。しかし、全ての試合で再試合などの対応を行うと、スケジュールなど大会運営上の問題が生じうる。そこで今回のような決議に至ったという。

 なおJFAによると、Jリーグでは「内規」により、再試合の実施をするケースがあることを決定済み。JFAも今回の決議に合わせて天皇杯の規則を改正しており、今月20日に行われる1回戦から、競技規則の適用ミスがあった場合に再試合の対応を行えるようになっているという。

(取材・文 竹内達也)
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