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6年続いた“年イチ”脱却メモリアル弾!! 横浜FM松原健「僕自身が一番びっくりしてます(笑)」

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DF松原健

[7.2 J1第19節 横浜FM 4-1 湘南 日産ス]

 横浜F・マリノスに加入した2017年以来、6年間にわたって綺麗に並んでいた「得点数1」の均衡がこの日、ついに破られた。DF松原健は湘南戦の前半6分、豪快なミドルシュートで先制点を奪取。ついに生まれたシーズン2ゴール目に「みなさんびっくりしていると思うんですけど、僕自身が一番びっくりしてます(笑)」と冗談まじりに喜んだ。

 ゴール正面やや右斜め前。自身初めてとなるシーズン2得点目も、第5節の鹿島戦で決めた今季初ゴールと同じ得意のコースからだった。

 今回は左から攻め込んだFWエウベルからのパスを受け、迷わず右足を振り抜いた形。「エウベルが中に切れ込んできたとき、あのスペースはどのチームが相手でも空くのはわかっていた。そこに僕らSBが入るのは必然的なことで、トラップした時に前にちょっとスペースがあったので、試合が始まってすぐだったのもあったし、シュートを打って終わろうということでたまたま良いシュートがいってよかった」と謙遜気味に振り返った。

 完璧にゴールマウスを捉えたシュート精度にも「狙ってないのが良いんだと思います。コースを狙ったと言うよりとりあえず枠に飛ばそうというイメージだった」と控えめに振り返った松原。それでも横からのボールを綺麗にミートしたシュートセンスはさすがの一撃だった。

 今季は開幕5試合目で初ゴールが決まっており、試合後には「年に1回決めるから印象に残ると思うので、年に1回でいい」「僕は年1回で大丈夫」と話していた松原だったが、ついに6年間の均衡は破られた。

 それでもチームメートの反応は「たぶん僕の年イチを知ってる人があんまりいなかった」と普段どおりだった様子。この日はJ1リーグ戦200試合出場のメモリアルマッチでもあったが、「あと僕の200試合も知ってる人はあんまりいなくて、とりあえず良いシュートでしたねってお世辞みたいな言葉をかけられました。でも祝ってくれて嬉しかったです」と口にし、報道陣を笑わせていた。

 実は松原、J1リーグ戦100試合目となった2018年8月15日の名古屋戦でもこの日と同様に得意のコースからのミドルシュートを決めていた。しかし、当の本人は報道陣に伝えられて思い出した様子。「ラッキーですよね。本当にラッキーだと思います。なんかあるんですかね。自分でもわからないです」と照れ笑いを浮かべながら「持ってるのかなと思います」と“らしく”喜びを表現していた。

(取材・文 竹内達也)
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