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横浜FM、大量4ゴールで首位固めの6連勝!! 湘南は“ラストマッチ”町野が惜別弾も泥沼13戦勝ちなし

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DF松原健(写真左から2人目)がキャリア初のシーズン2ゴール

[7.2 J1第19節 横浜FM 4-1 湘南 日産ス]

 J1リーグは2日、第19節を各地で行い、横浜F・マリノス湘南ベルマーレを4-1で破った。6連勝で2位名古屋との勝ち点差を4に広げ、首位固めで独走態勢へ。一方の湘南はドイツ移籍のためこの日がラストマッチとなったFW町野修斗のPKで一矢報いたが、追い上げには至らず4連敗で13戦勝ちなしとなった。

 ホームの横浜FMは前節の広島戦(○1-0)から先発1人を変更。MF喜田拓也がベンチから外れてMF藤田譲瑠チマが6試合ぶりの先発を果たした。対する湘南はドイツ2部のホルシュタイン・キールに移籍が決まっているエースの町野がラストマッチ。前節の浦和戦(●1-4)から先発5人を入れ替え、MF平岡大陽らが復帰した。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから大きく動いた。まずは前半6分、横浜FMは湘南守備陣を大きく押し込み、FWエウベルが左サイドから切れ込むと、カットインすると見せかけて右にパス。これに反応したDF松原健がペナルティエリア際から右足を振り抜き、矢のようなシュートを突き刺した。松原はこれで今季2ゴール目。加入した2017年の初ゴール以来、毎年ちょうど1得点ずつでキャリアを重ねていたが、7年目でようやく複数得点となった。

 さらに前半10分、横浜FMは湘南のビルドアップに対して高い位置からプレッシャーをかけると、GKソン・ボムグンからのパスをFWヤン・マテウスがカット。素早いパスをFWアンデルソン・ロペスが受けて右足でネットを揺らし、瞬く間に追加点を奪った。A・ロペスは今季14点目となった。

 2点ビハインドとなった湘南は前半13分、GK一森純のクリアを拾った町野がロングシュートを放つも、これは惜しくも枠外。同24分にはソンのロングキックにFW大橋祐紀が抜け出したが、DF上島拓巳のカバーに阻まれた。同26分、バックパスを受けた町野が巧みに相手をかわし、右足で狙うも、これも枠を捉えられなかった。

 守備では横浜FMの攻撃を耐え凌ぐ湘南は前半36分にもビッグチャンス。右サイドを攻め上がったDF石原広教の左足クロスに大橋がフリーで合わせた。だが、ダイビングヘッドは一森の正面。同44分、横浜FMの立て続けの決定機をソンが鬼気迫る連続セーブで防いだが、同アディショナルタイム2分の町野の決定的シュートも上島にブロックされ、横浜FMの2点リードでハーフタイムを迎えた。

 湘南は後半2分にも鋭いカウンター攻撃を仕掛け、後半から投入されたFWタリクのスルーパスからMF中野嘉大がカットインシュートを狙うも、一森がスーパーセーブ。すると同6分、横浜FMは右を攻めたヤン・マテウスのクロスにA・ロペスが頭で合わせてネットを居抜き、この日2点目で3-0とした。A・ロペスは得点ランクトップの15得点目。2位で12得点のFW大迫勇也(神戸)を大きく突き放した。

 厳しくなった湘南は後半28分、左からのカウンター攻撃はクロスがファーに流れたが、これをMF小野瀬康介が拾って右サイドを突破。DF小池裕太をかわしてエリア内に潜り込むと、後ろから小池に倒されてPKを獲得した。キッカーは町野。冷静にゴール右隅に蹴り込み、ようやく1点を返した。町野はこれが今季9ゴール目となった。

 ところが後半32分、横浜FMが途中出場の3人で再び突き放した。MF井上健太が相手に鋭いプレッシャーをかけてミスを誘い、FW植中朝日が右サイドにロングフィードを通すと、MF水沼宏太が落ち着いたトラップからボレーシュート。これはソンのファインセーブに阻まれたが、ゴール前に詰めた植中がボレーで押し込んだ。前節の広島戦でJ1デビューの植中はこれがJ1初ゴールとなった。

 その後も湘南がなんとか反撃に出ようとしたが、後半45分の町野のボレーシュートも枠を外れ、そのままタイムアップ。横浜FMが余裕の試合運びで6連勝を果たした。

(取材・文 竹内達也)
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