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浦和が暴徒化サポーターの愚行をJFA入手映像などで再確認「処分基準の見直しが必須」

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 浦和レッズは16日、天皇杯4回戦の名古屋グランパス戦で発生したサポーターによる違反行為の続報を報告した。

 事案は8月2日の試合後に発生。浦和サポーターが暴徒化し、スタジアムで様々な危害を加えた。ただ浦和は事案発生直後から日本サッカー協会(JFA)などの関係各所と事実確認および認識確認を実施し、翌日には立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーターなどへの処分を発表していた。

 しかし立ち入り禁止エリアへ侵入したサポーターを統括するリーダーへの処分が16試合の入場禁止となるなど、クラブの処分が軽かったことで再び炎上。クラブ幹部による記者会見も実施されたが、ほとぼりが冷めることはなかった。

 続報はここからで、クラブは8月10日に再度、JFAが行った事実確認の結果報告を確認。JFAが入手した映像等をもとに、新たな違反行為の有無に関する認識合わせや行為者の特定等を行ったという。

 その結果、違反行為を複数確認。暴力行為(警備員を押し倒したり、相手サポーターの胸倉を掴むなどの行為)が12件、威嚇行為(相手ゴール裏付近で罵声を浴びせたり、挑発するなどの行為)が6件、危険行為(ペットボトルの投げ込みや、相手ゴール裏に侵入するなどの行為)が8件、破壊行為(緩衝柵を破壊するなどの行為)が12件、その他違反行為(相手サポーターの横断幕を破損させようとする行為)を2件確認し、行為者数は25名程度にのぼったと報告した。

 確認された違反行為に対する処分については、JFAから最終決定がされるという。

 浦和はまず、「発生した違反行為へのクラブの対応」に関して、多方面から意見が届けられたと説明。その多くは「ガイドラインのみに即して罰則を科すという従前からの処分基準を改めるべきというご指摘」だったという。

 また違反者1名が過去にも暴力行為など違反行為を繰り返す常習者であることなども説明。「処分の厳罰化を始めとした違反行為への処分基準の見直しを行うことが必須であると考えております」とするとともに、「JFA様から弊クラブへの処分がおって通達されるものと理解しております」と厳粛に受け止めるとした。

 そしてそのうえで、「再発防止への取り組みは勿論のこと、社内処分も含め誠実に対応していくほか、本事案の全容解明に向け、引き続きJFA様と積極的に連携してまいります」と記した。
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