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横浜FCが首位・横浜FMとのダービーで快勝劇! A・ロペスに先制許すもルーキー林が同点弾、伊藤翔が“恩返し”ボレー&OG誘発で逆転に導く

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横浜FCが勝利

[8.26 J1第25節 横浜FC 4-1 横浜FM ニッパツ]

 J1リーグは26日に第25節を行った。横浜FC横浜F・マリノスの対戦は、横浜FCが4-1で勝利。前半9分に失点を喫するが、同36分にMF林幸多郎が同点ゴールを挙げる。後半7分にFW伊藤翔が古巣への恩返し弾で逆転に成功。その10分後には伊藤がオウンゴールを誘発する。後半アディショナルタイムにはDF吉野恭平がダメ押しゴールを挙げた。

 最下位と勝ち点1差の横浜FCは、残り10試合での残留を狙う。3-4-2-1の布陣で、GKは永井堅梧、3バックは左からDFマテウス・モラエス、DFンドカ・ボニフェイス、DF岩武克弥。ボランチ2人はMF井上潮音とMFユーリ・ララ。左WBは林、右WBはMF山根永遠で、2シャドーはMF山下諒也とMF小川慶治朗、1トップはFW伊藤翔となった。

 勝ち点2差で首位に立つ横浜FMは、重傷のDF畠中槙之輔に代わり、DF上島拓巳が起用される。4-2-1-3の布陣で、GKは飯倉大樹、4バックは左からDF永戸勝也、DFエドゥアルド、上島、DF松原健。ボランチ2人はMF渡辺皓太とMF喜田拓也。トップ下にMF西村拓真、前線3人は左からMF宮市亮、FWアンデルソン・ロペス、MFエウベルが入った。

 横浜FCは前半7分に決定機を作る。井上が自陣近くから前線にパスを出し、山下が右サイドを駆ける。逆サイドに折り返すと、伊藤がGK飯倉と1対1。しかしシュートを決め切れず、ゴールを阻まれた。

 するとその2分後、横浜FMはチャンスを仕留める。松原の右CKをニアサイドのエドゥアルドが頭で逸らせる。ゴール前のA・ロペスが体勢を崩しながらヘディングシュートで押し込み、先制点を奪った。

 先制後は守勢に回った横浜FCだが、前半36分にルーキーのスーパーゴールで試合を振り出しに戻す。井上が左CKを蹴ると、GK飯倉のパンチングでボールをはじかれる。しかし、PA手前に飛んだボールに林が反応。ジャストミートの右足ボレーはゴール右隅に突き刺さり、1-1の同点に追いついてみせた。

 試合終盤では両者がチャンスシーンを見せるが、決め切れずに前半終了。ハーフタイムでの交代は両チームともに使用しなかった。

 横浜FCは自陣に引きながら反撃に備える。すると後半7分に結実。左サイドから展開して、浮き球パスを何度も敵陣PA内に入れる。ユーリ・ララが落としたボールを、伊藤が胸トラップから右足ボレー。豪快な弾道がゴールに突き刺さり、2-1と逆転に成功した。

 さらに、横浜FCが攻勢を強める。自陣への攻撃を守り切ると、クリアを拾った山下がドリブルでカウンター。相手選手の股を抜くパスで右サイドに展開し、伊藤がそのまま相手ゴールに迫る。グラウンダーの折り返しはエドゥアルドに当たってオウンゴール。得意のカウンターで3-1と点差を広げてみせた。

 追いつきたい横浜FMは後半18分に2枚替え。宮市と西村を下げ、FW井上健太とMFナム・テヒを入れる。停滞した攻撃に勢いをつけたいが、それでも守勢は続く。横浜FCは24分に再び決定機。最後はユーリ・ララがオーバーヘッドキックを放ち、チームに勢いを与えた。

 横浜FCも後半27分に交代カードを2枚切る。小川と山根永に代えて、MF坂本亘基とMF近藤友喜が入った。横浜FMも同30分に再び2人を代える。喜田と永戸を下げ、MF山根陸とMF吉尾海夏が出場した。横浜FCは32分に山下と伊藤を下げる。FWマルセロ・ヒアンとFWカプリーニが投入された。

 完全にペースを握った横浜FCは、ヒアンのカウンターから終盤投入の吉野がダメを押す。前半戦で0-5と大敗を喫した相手に4-1の逆転勝利。連敗を2で止め、貴重な勝ち点3を手にした。

 一方、横浜FMは連勝が2でストップ。優勝への勢いを止めてしまった。

(取材・文 石川祐介)
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Text by 石川祐介

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