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10人で粘った鹿島、毎熊躍動のC大阪を完封!! 柴崎岳が6年半ぶりJ1出場

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FW鈴木優磨が決勝ゴール

[9.16 J1第26節 鹿島 1-0 C大阪 カシマ]

 J1リーグは16日、第26節を各地で行い、鹿島アントラーズセレッソ大阪を1-0で破った。先制後の前半25分にMFディエゴ・ピトゥカが一発退場処分を下され、長い時間を10人で戦う形となったが、強固な守備陣が最後の最後まで失点を阻止。上位を争うC大阪を勝ち点で上回り、暫定3位に浮上した。

 ホームの鹿島はFW鈴木優磨が出場停止から復帰し、先発出場。今月10日のルヴァン杯で復帰後初出場していたMF柴崎岳がJ1リーグ戦で復帰後初のベンチ入りを果たした。対するC大阪は日本代表の欧州遠征に参加し、12日のキリンチャレンジ杯のトルコ戦でA代表デビューを果たしたDF毎熊晟矢が先発。帰国翌々日の強行出場となった。

 試合は前半13分に動いた。C大阪は最終ラインを起点にビルドアップを試みたが、MF喜田陽が受けたところでややもたつき、GKヤン・ハンビンに戻そうとする間に鹿島の鈴木がボール奪取。そのままゴール前に攻め込み、冷静に左足でネットに流し込んだ。鈴木は2試合ぶりのゴールで、今季12点目となった。

 ところが前半24分には鹿島にアクシデント。中盤でボールを競り合ったD・ピトゥカが喜田の足首を踏む形となり、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入した結果、一発退場処分を下された。またこの判定に執拗な抗議を行った岩政大樹監督にもイエローカードが出されると、この判定に拍手で応じた笠井健太通訳にも一発レッドカードが提示された。

 その後は鹿島が数的不利を感じさせない安定感を見せたが、後半立ち上がりからさらにC大阪の勢いが加速。後半1分、左からのクロスに合わせたMFジョルディ・クルークスのヘッドはGK早川友基に阻まれたが、同2分には毎熊のスルーパスからFW上門知樹のボレー、同4分にはMF松村優太を抜き去った毎熊のミドルシュートでゴールに迫った。

 一方の鹿島も後半10分、鈴木が前線でうまく収めると、U-22日本代表のアジア競技大会参加を控える松村が右足で狙うもヤン・ハンビンが好セーブ。その後もC大阪の優勢が続いたが、DF関川郁万とDF植田直通のCBコンビがことごとくボールを跳ね返していった。

 なんとか数的優位を活かしたいC大阪は後半25分、香川の浮き球パスに対してエリア内に飛び込んだ毎熊がダイレクトで折り返し、途中出場のFW渡邉りょうがボレーで狙うも枠外。 またもチャンスを逃した。鹿島はFW垣田裕暉と松村に代わってMF柴崎岳とMFアルトゥール・カイキを投入。柴崎はJ1リーグ戦のレギュラーシーズンでは、2016年10月22日の2ndステージ第15節のFC東京戦以来2520日ぶりの出場となった。

 C大阪は後半29分、香川の浮き球パスに抜け出したDF舩木翔のクロスにFWレオ・セアラが飛び込んだが、これも枠を捉えられない。一方の鹿島も同34分、A・カイキのパスを受けた柴崎が右足で狙ったが、足を滑らせて右に外れた。

 鹿島は後半39分、鈴木を起点としたカウンターで数的優位の状況を作り、ラストパスからA・カイキが右足で狙ったが、C大阪ヤン・ハンビンがスーパーセーブ。その後はC大阪が再び攻め込む時間が続き、終始躍動する毎熊が果敢にシュートを狙ったが、早川に止められそのままタイムアップ。最後はDF昌子源らを投入して逃げ切った鹿島が勝ち点3をもぎ取った。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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