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紺野2G&金森1Gの福岡が逆転で3連勝! 柏はジエゴの移籍後初得点守りきれず2か月ぶり敗戦

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福岡は今季の柏との公式戦の成績を3勝1分とした

[9.23 J1第28節 柏 1-3 福岡 三協F柏]

 23日、J1第28節が各地で行われ、三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソルアビスパ福岡が対戦した。試合は、DFジエゴの得点で柏が先制するも、後半に入ってFW紺野和也の2得点で福岡が逆転。MF金森健志が加点し、3-1で福岡が快勝した。

 8月以降のリーグ6試合で負けなし、2連勝中の16位・柏は、出場停止中のDF片山瑛一に代わって、6試合ぶりの先発となるDF土屋巧を右SBで起用。左SBにはジエゴが2試合ぶりに先発に帰ってきた。

 2連勝で敵地に乗り込む8位・福岡は、連勝中の3-4-2-1のシステムを継続。出場停止を除く全試合でフル出場していたDF奈良竜樹がベンチ外に。今夏に鳥栖から完全移籍で加入したDF田代雅也が初先発となった。[スタメン&布陣]

 最初にチャンスをつかんだのは柏だった。CKの流れからFW山田康太が左足で狙うも、シュートは枠を外れてしまう。なおも柏の好機は続いて、GK松本健太のフィードが福岡最終ラインの背後に抜けると、MF山田雄士がGKとの1対1を迎えたが、左足のシュートはGK村上昌謙の好セーブに阻まれてしまった。それでも直後の左CKで、MFマテウス・サヴィオがファーに入れたボールをジエゴがヘディングで叩きつけて、柏が先制に成功する。

 得点後にもFW細谷真大がドリブルからミドルシュートを放つなど、柏のペースで試合は進む。山田雄のパスから、山田康がシュートまで持ち込んだが、福岡DFにブロックされてしまった。
 
 球際のところで互いに激しいプレーを見せるが、柏の攻撃が福岡の守備を上回り、度々チャンスをむかえる。福岡はなかなかチャンスをつくれないなか、ハーフタイムにDF小田逸稀に代えてDF湯澤聖人を投入。湯澤が右WBに入り、DF前嶋洋太が左WBに回った。

 後半に入りセカンドボールを福岡が回収しはじめると、9分、スローインの流れからMF前寛之、金森、FW山岸祐也がダイレクトでパスをつないでペナルティエリアに進入すると、最後は紺野が左足でGKを抜いてゴールネットを揺らした。

 同点から2分後には、再びスコアが動く。DF犬飼智也がインターセプトして持ち上がったところを、前嶋が奪い返して最前線の山岸につける。山岸のスルーパスから紺野がGKとの1対1になると、右足を豪快に振り抜いて、逆転弾を突き刺した。

 福岡の勢いは止まらず、20分、右サイドの紺野が金森へのスルーパスを狙う。これは犬飼にカバーされてしまうが、相手ペナルティエリア内で金森がすぐにボールを取り返すと、左足で流し込んで3-1。リードを2点に広げた。

 柏は交代のカードを切って猛攻を仕掛けるも、中央を厚く守る福岡の牙城を崩せず。サヴィオ、細谷が果敢にシュートを放ったが、ゴールは遠かった。

 3-1のまま90分を終えた福岡が、今季2度目の3連勝。勝ち点を44に伸ばした。一方、逆転を許した柏は、7月16日以来2か月ぶりとなる敗戦を喫した。

(取材・文 奥山典幸)
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※大会の公式記録と異なる場合があります
奥山典幸
Text by 奥山典幸

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