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FC東京が2点ビハインドから5戦ぶり白星! 前半は鳥栖の猛攻浴びるも…後半追いつき、俵積田が待望プロ初弾の逆転ゴール

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FC東京が逆転勝利

[9.23 J1第28節 FC東京 3-2 鳥栖 味スタ]

 J1リーグは23日に第28節を行った。FC東京サガン鳥栖の対戦は、FC東京が3-2で勝利。鳥栖が前半18分にMF長沼洋一、同32分にPKでFW富樫敬真が得点を決め、2-0で前半を折り返す。しかしFC東京が後半9分にMFアダイウトン、同14分にMF渡邊凌磨、そして41分にMF俵積田晃太のゴールで試合をひっくり返した。

 10月1日に設立25周年を迎える11位・FC東京だが、直近4試合未勝利が続く。前節から先発を3人変更し、DFバングーナガンデ佳史扶、MF松木玖生、FWディエゴ・オリヴェイラを起用。4-2-3-1の布陣でGKはヤクブ・スウォビィク、4バックは左からバングーナガンデ、DFエンリケ・トレヴィザン、DF森重真人、DF長友佑都。ボランチは松木とMF原川力のコンビ。2列目は左からアダイウトン、渡邊、MF仲川輝人。1トップはD・オリヴェイラとなった。

 鳥栖はFC東京と勝ち点1差で下回る12位で、7試合勝利から遠ざかる。前節から1人変更で富樫が出場。4-2-3-1の布陣でGKは朴一圭、4バックは左からDF菊地泰智、DFファン・ソッコ、DF山崎浩介、DF原田亘。ボランチ2人はMF手塚康平とMF河原創。2列目は左からMF岩崎悠人、MF堀米勇輝、長沼。1トップは富樫が入った。[両スタメン&布陣]

 試合開始から、鳥栖が徐々に敵陣内に近づいていく。前半4分には手塚の浮き球パスをPA右の富樫が頭で合わせるが、惜しくもゴール左ポストを叩く。FC東京は個人技で局面打開を狙い、前半8分にはD・オリヴェイラが強引にPA内に入ってシュートを放つも、ゴール左外に外れた。

 スピードのある一進一退の攻防が続く中、前半18分に均衡が破れる。鳥栖はPA手前で河原がボールを収め、右足で浮き球パスを放つ。反応した長沼が右サイドからゴール方向に突進。ダイレクトで合わせ、ゴールに流し込んだ。副審がオフサイドの判定でフラッグを上げたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックで得点が認められた。

 勢いに乗る鳥栖は前線が活発にプレスを仕掛ける。そして前半32分に追加点を挙げる。左サイドから堀米がロングキックで敵陣内にボールを送る。反応した富樫がPA内に入り込むと、H・トレヴィザンのファウルを受けてPK獲得。前節はPKを外した富樫だが、今節はしっかりと決め切った。

 追いかけるFC東京は敵陣まで入ってシュートを放つが、鳥守備陣のブロックに遭い、1点を返せない。前半はそのまま0-2のまま折り返した。ハーフタイムでは両者ともに交代カードを使わなかった。

 後半に入り、FC東京が反撃に出る。後半9分、バングーナガンデが左サイドから鋭いクロスを上げると、ニアサイドのアダイウトンが頭で逸らせ、ゴールに流し込んだ1-2と点差を縮める。息を吹き返したFC東京は同14分、バングーナガンデが再び左サイドからクロス。アダイウトンのヘディングシュートを胸で収めた渡邊が、ゴール前から左足シュートを決め切り、2-2と試合を振り出しに戻した。

 2点差を消された鳥栖は後半21分に2枚替え。富樫と岩崎を下げ、FW河田篤秀とFW横山歩夢を投入。その1分後には、堀米の縦パスを受けた河原が右サイドからクロスを上げる。ファーサイドの横山がスライディングでタッチするが、惜しくもゴール左外に外れていった。

 一方、FC東京も後半27分に交代カードを使う。D・オリヴェイラに代えてMFジャジャ・シルバを入れた。同33分にはアダイウトンとバングーナガンデを下げ、俵積田とDF白井康介が出場した。長友が左サイドバックに移動し、白井が右サイドバックに入った。40分には原川と森重が下がり、MF寺山翼とDF木本恭生がピッチに入る。また、鳥栖も堀米に代わりFW樺山諒乃介が入った。

 後半41分に試合が動く。FC東京は寺山が右サイドでボールを奪い、PA右から渡邊が強烈な右足シュート。GK朴のセーブでファーサイドに流れたボールを俵積田が押し込む。19歳ルーキー待望のJ1初ゴールで3-2と逆転に成功した。

 試合はそのまま終了し、FC東京が3-2で5試合ぶりの勝利。鳥栖は2点リードをひっくり返され、8試合未勝利が続いている。

(取材・文 石川祐介)
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Text by 石川祐介

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