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逆転を許して2か月ぶりの敗戦の柏…井原監督「目を覚まさせてもらったゲーム」

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ホーム“日立台”では6月3日以来の敗戦となった

[9.23 J1第28節 柏 1-3 福岡 三協F柏]

 リーグでは6試合、公式戦を含めれば8試合負けなしと復調している16位・柏レイソルが、ホームでのアビスパ福岡戦でも幸先よく先制した。

 MF山田雄士が決定機を迎えた直後の左CKで、MFマテウス・サヴィオはファーサイドで待っていたDFジエゴに合わせた。「サヴィオからすごくいいボールがきて、うまく頭で合わせることができました」。2日前に28歳の誕生日を迎えたばかりのDFによる移籍後初ゴールで先手をとった後も、柏のペースで試合は進む。

「前半は柏さんのゲームで、2失点していてもおかしくない流れ」と敵将の長谷部茂利監督も認めた最初の45分だったが、後半9分からの2分間で同点、逆転を許し、同20分には追加点を献上した。

 かつて指揮をとった古巣との一戦となった柏の井原正巳監督は、前半の出来に「狙い通り」と手応えを感じつつも、「サッカーは90分で結果をつけるものですし、(前半の)そういうゲーム展開の中で、少しチームとして心のスキであったり、余裕のようなものが生まれてしまったのかなと思っています」と敗戦を振り返る。

 キャプテンのDF古賀太陽は「ビハインドであせってしまった」と、後半に攻撃がうまくいかなかった要因を挙げる。柏が相手にリードを許したのは、最後の敗戦だった7月16日のG大阪戦以来のことで、公式戦では9試合ぶりだった。

 前節、残留争いのライバルである17位・横浜FCとの一戦を制していただけに、「今日のゲームにつなげないと意味がない」と指揮官は選手に檄を飛ばしていたが、結果はともなわなかった。

「8月から負けていないゲームが続いていたんですけど、もう一度目を覚まさせてもらったゲームだったのかなと思います。福岡さんのひたむきな、ゲームにかける姿勢は我々も見習わなければいけない」とこの敗戦を糧にすることを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)
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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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