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高校中退から紆余曲折を経て山口に来たクラブの“生き字引”が退任「順調そうに見える裏では…」

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山口U-15監督の住田氏が退任

 レノファ山口FCは30日、レノファ山口FC U-15の住田優監督(45)が退任することを発表した。

 日本サッカー協会(JFA)公式サイトによると、住田氏は地元岡山の倉敷青陵高を3年生の7月に中退した後、実家を出て、たまたま雑誌で見つけたという千葉県船橋市の新聞販売所に住み込みで勤務。その後、全国を点々としていたが、24歳でJAPANサッカーカレッジに1期生として入学した。

 2005年2月にレオーネ山口(現山口アカデミーの前身)に入社した後は、ゼネラルマネジャーや理事長を務め、2013年に山口のトップチームコーチに就任。当時中国リーグに所属していた山口のJFL昇格、J3参入、J2昇格を経験した。住田氏は2014年から2020年まで山口U-18のコーチ、2021年から2022年まで山口U-13のコーチを歴任。今季から山口U-15の監督を担当していた。

 退任に際してクラブ公式サイトを通じ、「この度、レノファ山口を離れることになりました。振り返るとたくさんの思い出が頭をよぎります。苦しかった地域リーグ、悲願のJFL昇格からJ2まで。順調そうに見える裏では、暗闇の中を手探りで進むかのような不安と閉塞感がいつもあり、どうすれば打開できるのか?毎日を仲間たちと全力でもがき、多くの人々の助けがありJ2の舞台まで辿り着きました」と振り返っている。

 続けて「山口に来て18年、2013年にレノファ山口に移籍して10年。たくさんの苦難と歓喜をこのクラブで経験し、指導者として成長させていただきました。クラブを離れますがこれからもレノファ山口のさらなる飛躍を心より応援いたしております。今まで本当にありがとうございました」と惜別のメッセージを送った。

 また、山口は同日に山口U-18の山崎良輔GKコーチ(33)の退任も発表。山崎氏は「山口での4年間でたくさんの選手と出会い、とても素晴らしい経験をさせて頂きありがとうございました。また、たくさんのアカデミースタッフの皆様に恵まれてここまで過ごすことができ、感謝しかありません。最後に、チームは離れますが、これからもレノファ山口FC・レノファ山口FCアカデミーを応援しております。4年間ありがとうございました」と感謝を述べた。
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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