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Jリーグベストヤングプレーヤー新潟MF三戸舜介は代表活動で世界を知る…高まる海外挑戦への意欲「やっぱり海外に行きたい」

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MF三戸舜介

 2023シーズンのJリーグベストヤングプレーヤーはアルビレックス新潟MF三戸舜介(21)となった。今シーズンは新潟でJ1リーグ初挑戦。31試合4得点という数字だけでなく、個の突破力で大きなインパクトを残した。セレモニー後の囲み取材では「気持ち的な部分で自信がついてきた。マリノス戦のミドルシュートだったり、思い切って打てるようになりました」と成長を語った。

 セレモニーは半ズボンの正装。「今日ここに来て初めてこの衣装を見た」と本人の意思ではなかったことを強調。「でも、そのおかげで控え室でいろんな人に声をかけてもらって、ある意味よかった」と笑顔で語っていた。

 JFAアカデミー出身の三戸は21シーズンに新潟でプロデビュー。初年度から出場機会を掴み、プロ2年目となる昨シーズンはJ1昇格に貢献した。3年目となる今シーズンはJ1の舞台でさらに躍進。J1初ゴールとなった5月の月間ベストゴールだけでなく、9月も合わせて2度月間ベストゴールを受賞するなど攻撃力で活躍を残した。

 2度の月間ベストゴール受賞には「本当にうれしい」と喜びを語るも、数字には満足せず。「だからこそ、もっとゴールを取りたかった」と悔しさものぞかせる。「今シーズンは4点しか取っていない。昨年もそうやって点を取れなくて、悔しい思いをした中で、今シーズンを迎えた。だけど、そこの部分はまだまだと思った。本当に悔しい」とゴール数へのこだわりを見せた。

 成長したポイントにはU-22日本代表の活動を挙げる。大岩剛監督体制では昨年6月のU23アジアカップで正式にメンバー入り。その後も少しずつチームに呼ばれるようになり、定着に至る。いまでは攻撃の担い手として中盤の一番手にまで成長を遂げた。

 2024年のパリオリンピックまで時間もない中、本人はそこを目指すための大きな一歩として「やっぱり自分は本当に海外に行きたい」と海外挑戦の意志を垣間見せる。11月にはU-22アルゼンチン代表と対戦し、5-2で勝利。南米の強豪とも戦えることを知った。「行かないと、パリ(五輪)だったりA代表には入っていけないと思っている。海外への意識は今年さらに強くなりました」と振り返った。

 世代別代表での経験で、海外で戦う自信も身に付いたようだ。「小ささを活かしたクイックネスというところはたぶんついてこれないところもある。そういうところは生かしていきたい」と海外でのプレーするビジョンを語っていた。

(取材・文 石川祐介)
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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