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Jシーズン移行決定にJFA田嶋会長が声明「まだ解決すべき課題があります」「いずれ日本代表がW杯で優勝することにもつながるはず」

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日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長

 19日に行われたJリーグ理事会でシーズン移行が決議されたことを受けて、日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が同日、JFAを通じて声明を発表した。これまでのシーズン移行に関する議論の経緯や課題に触れつつ、「今回のシーズン移行という大きな挑戦に対し、JFA、Jリーグ、Jクラブが一致団結して新たな一歩を踏み出します」と連帯を表明している。

 田嶋会長は「野々村チェアマン、Jリーグ理事の皆様、60のJクラブの関係者の皆様がJリーグや日本サッカーの発展に鑑みて、真剣な議論を重ね、勇気ある決断をされたと思います。これまでの多くの関係者のご尽力に敬意を表します」とした上で、これまでのシーズン移行議論の経緯を振り返った。

「Jリーグのシーズン移行については、2000年に立ち上げられたJ.League NEXT 10 Projectで話し合われ、2008年以降はJFA/Jリーグ将来構想委員会で具体的な議論がされました。今回の決定は、それまで論点となっていた、単にシーズンを変えるということやクラブや日本代表の強化だけでなく、JリーグやJクラブ、日本サッカーの成長という広い視野に立ち、移籍の活性化や適正な移籍金を受領できる環境、欧州拠点の設置、欧州ビッグクラブとの関係強化など、野々村チェアマンのリーダーシップの下で様々な観点から議論を積み重ねた上での結論です」

 またシーズン移行による課題にも言及。「Jリーグのシーズン移行には、まだ解決すべき課題があります。降雪地域の施設整備、猛暑への対策は、年間を通じてサッカーができる環境を整えることにつながるもので、サッカー界を挙げて取り組んでいくべき課題です。自治体の理解と協力も不可欠です」。その上で「財政支援なども含め、JリーグとJFAが一丸となって取り組んでいくことが、『サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する。』というJFAの理念を実現していくことにもなると考えています」と支援にも前向きな姿勢を示した。

 最後に「時代に合わせたJリーグの環境整備はJクラブが国際力を付け、世界に打って出ていくことになり、いずれ日本代表がワールドカップで優勝することにもつながるはずです」と受け止め、「今回のシーズン移行という大きな挑戦に対し、JFA、Jリーグ、Jクラブが一致団結して新たな一歩を踏み出します」と締めくくっている
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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