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先発デビューで決勝弾! 川崎Fにタイトルもたらしたファン・ウェルメスケルケン・際「いい日になりました」

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DFファン・ウェルメスケルケン・際

[2.17 富士フイルムスーパー杯 2024 神戸 0-1 川崎F 国立]

 新加入選手が川崎フロンターレにタイトルをもたらした。DFファン・ウェルメスケルケン・際(←NEC)は後半3分に決勝ゴールを挙げ、富士フイルムスーパー杯制覇に大きく貢献。「タイトルを取らなければいけないシーズンということで、まず一番初めに取れるタイトルをこのチームで取れたことは本当にうれしい。チームの自信にもなるので、いい日になりました」と笑顔を見せた。

 13日のACLでは後半45分から途中出場で公式戦デビュー。中3日で迎えた富士フイルムスーパー杯では先発デビューとなった。右SBでプレーをすると、前半12分にはMF瀬古樹のクロスを巧みなヘディングシュートで合わせる。日本代表GK前川黛也の好セーブに阻まれたが、類まれな攻撃センスをのぞかせた。

 そして後半3分、ファン・ウェルメスケルケンが国立競技場を沸かせる。右サイドからのFKを瀬古が蹴り上げると、GK前川のセーブからMF山口蛍にクリアされる。しかし、その前に立ちはだかったファン・ウェルメスケルケンがブロック。「こぼれてくるかなというところに来てくれた」。ボールはそのまま神戸のゴールネットを揺らした。

 得点直後には川崎Fのベンチに一直線で向かい、仲間と喜びを爆発させた。「試合前から点決めたらベンチに走ってみんなと分かち合いたいと思っていた。本当に取るとは思っていなかったけど、取れてそれをできたことは本当にうれしい」と振り返った。

 試合後には人柄の良さを垣間見せた。ファン・ウェルメスケルケンが取材に応じたのは一番最後。さらに残り時間もわずかで、すぐにスタッフから打ち止めがかかってしまった。するとファン・ウェルメスケルケンは足を止め、大きな声で一言。「すみません。またお願いします。ありがとうございます」。試合後の疲労を考慮したものであり、取材陣はもちろんそれも理解。だが、その一言で殺伐とした空間はより和やかなものになっていた。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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