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川崎F山内日向汰がJデビュー1分後に躍動! 先輩・山田新にアシスト…あふれる愛に「気持ち悪いと言われてしまう」

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MF山内日向汰

[3.30 J1第5節 川崎F 3-0 FC東京 U等々力]

 途中出場でJリーグデビューを飾ると、その1分後に勝利を決定づける大仕事をやってのけた。川崎フロンターレの大卒ルーキーMF山内日向汰は後半38分、華麗なドリブル突破から価値ある追加点をアシスト。「いち選手として自分ができることをやろうと。うまく結果を残せてよかった」と笑顔を見せた。

 Jリーグでは今節に待望のベンチ入りを果たした。1-0で迎えた後半37分に投入されてJデビュー。すると1分後に躍動する。DF高井幸大のロングパスから山内が左サイドを独走。PA左に進入すると、鋭い切り返しから深い位置まで入り込む。「ギリギリまでシュートも打てるし、切り返しもできるという状況を作れた」。山内はクロスを選択し、ゴール前の山田が決め切った。

 得点後には喜びを爆発させ、感極まる場面もあった。「もうちょいクールにやっていければ」と振り返りながら、山田とのゴールにも喜びを噛み締める。後輩・山内と先輩・山田は川崎F育成組織から桐横大でも一緒に過ごしたコンビ。「そこもうれしい」とはにかみつつ、「あんまり言うと色々と馬鹿にされる。気持ち悪いと言われてしまうので(笑)」と先輩へのリスペクトを垣間見せた。

 熾烈なポジション争いが続く。今節にようやくデビューを果たすほどの厚い選手層だが、山内は「こういう環境に身を置けていることは自分にとってすごく意味があるもの」と説く。山田へのアシストには「自信がつきました」。だが「まだまだ本当に足りない部分だらけ」と強調する。「コンスタントに試合に出続けること、より違いを出せる選手になることを日ごろから意識している。そういう部分をもっと出していければ」。はじめの一歩で大きな弾みをつけた。今後はさらなる躍進を目指していくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)


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石川祐介
Text by 石川祐介

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