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決定的ヘッドが右ポストに阻まれた浦和MF伊藤敦樹「決めなきゃいけなかった」失点シーンにも悔い

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MF伊藤敦樹のヘディングシュート

[4.20 J1第9節 浦和 0-1 G大阪 埼玉]

 浦和レッズは後半10分、左サイドを駆け上がったDF渡邊凌磨のクロスから絶好機を迎えたが、ファーサイドに走り込んだMF伊藤敦樹のヘディングシュートは右ポストに嫌われ、先制のビッグチャンスを逃した。

 インサイドハーフの位置から懸命な攻撃参加を見せたものの、勝敗を大きく分けた決定機逸となった。伊藤は「あそこにいられたことは良かったけど、決めなきゃいけなかったシーン。身体が流れてしまって、そのぶんボールが(流れた)。角度はあったけど、決めなきゃいけなかった」と悔やんだ。

 また伊藤は後半33分、右サイドで果敢にボールを持ち運ぼうと試みたが、DF中野伸哉にボールを奪われると、チームはそこから先制ゴールを献上。「あそこは自分の判断と技術的な問題」と認めた伊藤は「(失点の起点は)印象が悪く映ってしまうし、批判されても仕方ない。それをしっかり受け止めてやっていきたい」と唇をかんだ。

 それでもG大阪のダニエル・ポヤトス監督が試合後に「伊藤を含めた中盤の運動量で、止まらず走れる能力があるのが脅威だった」と名指しで振り返ったように、優勢が続いた時間帯では広いカバーエリアで持ち味を発揮。昨季末に負った怪我の影響が色濃かった序盤戦を思えば、徐々に本来のパフォーマンスを取り戻しつつあるようにも思われる。

 だが、伊藤が向き合ったのは敗戦という結末だった。「やり続けるしかない。シーズンが始まってから色んな声も耳にしているけど、それを覆せるようにやっていきたい」。聞こえてくる批判も受け止めつつ、「サッカーをやってきて、いろいろな経験をしてきたけど、こういう時はあると思う。やり続けられれば」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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