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優勝消滅の浦和、試合後ピッチ上で味方同士が乱闘

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[11.30 J1第33節 G大阪1-0浦和 万博]

 浦和レッズに前代未聞の“事件”がぼっ発した。G大阪に0-1で敗れ、優勝の可能性が消滅した試合終了直後、ピッチ上でGK都築龍太とFWエスクデロ・セルヒオがつかみ合い、殴り合い寸前の乱闘に発展。スポーツニッポンによると、エスクデロは「意見の食い違い。試合後で熱くなってしまった」。観客も騒然とする中、周囲の制止で事態は収拾され、控室で和解したが、末期的なチーム状態を象徴していた。

 前半44分に相手の退場しながら数的有利を生かせず、後半20分にFWエジミウソンが挑発に乗って暴力行為で一発退場。その判定に抗議したDF田中マルクス闘莉王が警告を受け、12月6日の最終節・横浜FM戦は累積警告で出場停止となった。さらにFW田中達也も右足首痛、左太腿痛を再発させるなど負の連鎖は止まらなかった。

 暫定順位を5位に下げ、30日の2位名古屋の結果次第では来季ACL出場も絶望的となる。国際戦用ユニホームは消滅し、スポンサー収入の激減も免れない状況。闘莉王は「今のレッズはこれくらいの力。ゼロから始めるのも、いい薬だろう」と淡々と語った。

(文 西山紘平)

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